°**Dream short**°

□仮面男子
2ページ/22ページ

長い長い授業も終わり、放課後のことでした。

早希「先生…人使い荒すぎ…」

私の両手にはたくさん積まられた本。

これを図書室まで運んでもらいたいと頼まれた。

NOと断れない私にとって、かなりストレスになるが、仕方ない。


.


図書室まで運び終わり、やっと帰れると、靴箱まで小走りに向かうと、その途中…

「好きなんです..付き合ってもらえませんか…///?」

早希「!!!」

その場に身を隠して、状況を確認。

これは告白現場ではないですか⁉︎


角度によって、女の子の方は顔が見えるが男の子方が後ろ姿しか分からない。


翔「..気持ちは凄く嬉しい…けど、ごめんっ」

声を聞いてすぐに分かった。

櫻井くんだ。って。


頭を下げる彼に、大きなに涙粒を零して去っていった。


あーあ…泣かせちゃった。

その前に、そのどんよりした空気の前を通らなきゃ帰れないんだけど。


さっきから櫻井くんは、立ち尽くしたまま、泣いた女の子が気になるのかな。

やっぱり振った女の子にも最初から最後まで優し..

翔「チッ..泣けば男の気も揺れると勘違いして、馬鹿じゃねえの」

早希「い”⁉︎」


空耳だろうか…

舌打ちに「馬鹿」…?

翔「あ」

目が合いすぐさまスクバで顔を隠したけど手遅れ。

櫻井くんは、こっちに近づいてきて、ジッと見られると、

更に顔が近くなって…

これは世で言う壁ドンであって。


翔「見たな…((妖」

なんだか厄介なことに巻き込まれました…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ