°**Dream short**°
□仮面男子
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長い長い授業も終わり、放課後のことでした。
早希「先生…人使い荒すぎ…」
私の両手にはたくさん積まられた本。
これを図書室まで運んでもらいたいと頼まれた。
NOと断れない私にとって、かなりストレスになるが、仕方ない。
.
図書室まで運び終わり、やっと帰れると、靴箱まで小走りに向かうと、その途中…
「好きなんです..付き合ってもらえませんか…///?」
早希「!!!」
その場に身を隠して、状況を確認。
これは告白現場ではないですか⁉︎
角度によって、女の子の方は顔が見えるが男の子方が後ろ姿しか分からない。
翔「..気持ちは凄く嬉しい…けど、ごめんっ」
声を聞いてすぐに分かった。
櫻井くんだ。って。
頭を下げる彼に、大きなに涙粒を零して去っていった。
あーあ…泣かせちゃった。
その前に、そのどんよりした空気の前を通らなきゃ帰れないんだけど。
さっきから櫻井くんは、立ち尽くしたまま、泣いた女の子が気になるのかな。
やっぱり振った女の子にも最初から最後まで優し..
翔「チッ..泣けば男の気も揺れると勘違いして、馬鹿じゃねえの」
早希「い”⁉︎」
空耳だろうか…
舌打ちに「馬鹿」…?
翔「あ」
目が合いすぐさまスクバで顔を隠したけど手遅れ。
櫻井くんは、こっちに近づいてきて、ジッと見られると、
更に顔が近くなって…
これは世で言う壁ドンであって。
翔「見たな…((妖」
なんだか厄介なことに巻き込まれました…