°**Dream short**°
□仮面男子
9ページ/22ページ
私、花純に相葉くんのこと話したことがなかったんだっけ。
なんで話さなかったんだろう…
そうか、だって2人って本当仲良かったもん。
早希「ふぅ…」
その場に座り込むと、堪えた涙が抑えきれなくなった。
早希「ふぇ…うぅ…」
誰も悪くないんだよ。
全部が全部、幸せに終わるわけない。いい事が起こる限りよくない事だってある。
それって当たり前のこと。
.
ふと、人の気配に気づく
こんな姿、見られたくないのに。
気配のした方に視界を送ると、櫻井くんが立っていた。
翔「何泣いんてんの…」
早希「別にっ…」グズッ
涙を拭いて、帰ろうと立ち上がると、腕を引っ張られ、そのまま私はスッポリ櫻井くんの胸に収まる。
早希「何してんの⁉︎//」
翔「泣いてる女の子には優しくしてあげねぇとダメだろ」
よしよし、と頭を撫でられる。
ちょ、これ馬鹿にしてません⁈
翔「ばーか、強がんなよ」
早希「人来たら誤解されるよ?」
翔「お前は何も考えなくていい、お前は今辛いんだろ。気にすんな」
こいつ…、
優しいじゃん…
早希「なら、後10秒…//」
翔「はいはい」
櫻井くん…ありがとう。