°**Dream short**°
□仮面男子
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昼休みの時間。
あいつの周りにはたくさんの女子が集まる。
「一緒にお弁当食べよ」
「ずるい、私とも!」
「これ作ったの!食べて♡」
翔「はは、ありがとう」
隣の席の私にとって、被害が出てんだけどね。
「席貸して!」
早希「はーい、どーぞ」
まぁ、こんな感じ。
だから弁当を静かに食べれないし、挙句に自分の席で食べれない。
花純「早希〜、屋上で食べよっか」
屋上で食べるのが日課になってしまうかもしれない。
それに。。
雅紀「あー、早希ちゃんに花純ちゃん!」
たまに見かけるんだよねー、相葉くんが屋上に居るとこ。
花純「まー、お昼食べたの?」
雅紀「今日弁当も財布も忘れちゃってさ(笑)」
天然な彼だから、そういうことってあり得る。
花純「仕方ないなー、はい。これあげる」
雅紀「わぁ、ありがと!」
あーんと口を開けて、花純から玉子焼きも頬張る。
花純「次からは気をつけなよ(笑)」
そして、何事もなかったかのように花純もお弁当食べるけど
ちょっとしたことでも気になる。
それってさりげない関節キスじゃん…
雅紀「早希ちゃん、それ…」
キラキラした目でお弁当の中身を見てくる。
早希「どれかいる?」
雅紀「え!いいの?」
こくん、と頷くと
さっきと同じ反応でタコさんウインナーを掴んで頬張った。
雅紀「んー美味しいー」
早希「……」
べ、別に関節キスしたかったわけじゃないもん…//