°**Dream short**°
□仮面男子
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あのときは、勢いでやってしまったけど翌々考えると何てことしてしまったんだろう、私…
あの櫻井くんだよ。
我が校の超ウルトラゴージャスアイドルの櫻井くんの股間を蹴り入れるなんて…
早希「あの櫻井くんの事だ、先生にチクって、私は退学にさせられるんだ…終わった私の青春…」
母「何さっきからブツブツ言ってんの?早く食べて行きなさい」
重い足を動かしながら、ゆっくりと学校に向かった。
.
早希「隣の席だしな…」
どうか、櫻井くんがインフルエンザでお休みになってますように、お願いします、お願いしま…
「おっはよーーー」
急に肩を寄せられ、心臓が弾けそうになった。
早希「あ、相葉くん?おはよう!」
雅紀「びっくりした?あひゃひゃ」
同じクラスがきっかけで仲良くなった私たち。
凄く明るくて見てて飽きないくらい面白い人。
雅紀「さっきから呼んでたのに気づかないからさ、何かあったのかなと、思ってさ」
うわ、なにこの人。
優しすぎるんだけど…
雅紀「あー翔ちゃーんおはよー!」
誰かに気づいて先に走る相葉くん。無邪気で可愛らしいな…
早希「ん、翔ちゃん?」
翔「朝から元気だね、相葉くん」
そこには昨日と正反対のキラキラ櫻井くんがいた。
私に気づいた櫻井くんは、キラッと歯を見せて、こっちに近づいてくる。
次は何、次は何⁉︎
翔「おはよう..今村さん」ムニュ
早希「お、おはほ…」
翔「え?何言ってんの?(笑)」
昨日の恨みだろうか。
相葉くんの視界から入らないように私の頬をつねる。
雅紀「どうしたのー?」
ぱっと手を離され、くるっとオンモードの櫻井くん。
翔「髪にゴミがついてたから、気になってね」
雅紀「えー気づかなかったー」
この、鬼畜野郎…
櫻井くんは、この後先生に呼び出されて職員室へ向かった。
痛た…赤くなってないかな…
雅紀「やっぱ学校アイドルにあんな近くまで来られたら早希ちゃんもドキドキしちゃうよねー」
ドキドキ⁉︎
まったくしませんでしたよ、
逆に違う意味でドキドキしたわ。
早希「違うよ!それに私あういうのタイプじゃないし!//」
雅紀「え?じゃ。どんなタイプ?」
………この鈍感。