namamon_bl
□You & I _1
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たまには、してほしい。
地方ロケで大分にきていた博多華丸・大吉の華丸は
仕事中というのにずっと考え事をしていた。
華丸の考えは直感や安易な事柄が多いもので、今日もその一つだった。
大分ということで温泉レポートに励んでいた華丸はカメラが回ってない時
ふと遠くを見つめるような表情をしてスタッフも少し困っていたほどだ。
そして温泉ということでお互い裸になるわけだが
大吉が洋服を徐々に脱いでいく様を見てはたと気付く。
「(そういえば、いつも誘っとるのって…俺だけやと??)」
キスしたい、抱き合いたい。
恋人らしく何かしたくなる時、大吉と触れ合いたいと思う時に
華丸はすぐに行動に移していて、大吉もそれを拒んだりはしなかった。
しかし、今考えると大吉から何かをされる…
ということは華丸と比べなくても恋人としては少ない方だった。
それを思うとだんだんと不安になってくるのが華丸くんである。
ロケ中は仕事と切り替えて接していたつもりだったが
どうも大吉とのからみの際に少しぎくしゃくしてしまう。
華丸自身そればっかりは嫌で避けたかった事態であったが
身体は言うことをきかずに悪循環に陥っていた。