届けたくても届かない
□堕ちて散ったのは黒い花弁
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お姉ちゃんの爆弾発言から暫く経ったある日の放課後
『火神くん、でかいのにかわいいとこもあるんだねえ』
「うるせえ。貶してんのか、褒めてんのか。」
『私は褒めてるつもりー』
久しぶりに部活がなく、火神くんと黒子くんとマジバに寄ったんだけど。
『だってまさかこの巨体がポテトちまちま食べて甘ったるいバニラシェイク飲んでるとは思わないじゃん??』
火神「1本ずつ食うだろ、普通。」
『そう、普通サイズの人はね。でも、火神馬鹿みたいにデカいのにそれって爆笑じゃん、ひーお腹痛い』
火神「やっぱ、馬鹿にしてんじゃねえか!」
『ミスマッチすぎる食べ方が面白いのがいけないんでしょ。』
黒子「それから、バニラシェイクは火神くんのじゃないです。僕のです。美味しいから押し付けただけです。」
『黒子くん、酷すぎね??』
黒子「そうですか?」
火神「いや、そうだろ。こんな甘ったるいの飲めるか!」