愛という偽りを
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00.あの頃はいつも…
あの頃はバレーボールを楽しんでいた
リアルも充実していた
彼女もいて、それなりにラブラブだった
『懸ちゃん、好きー』
と迫ってくる彼女に
「知ってる」
と返すくらいのラブラブさだった
けれど、その充実も高校を卒業するくらいには綺麗サッパリなくなっていた
大好きだった彼女とも別れ、じーちゃんと同じくバレーボール中心から離れていった
社会人になればそんなもんだとか思ってたけど《そんなもん》な人生にしたのは自分だ
今、俺の後輩たちがバレーに向き合ってる
自分に足りないものが見えた気がした
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