原石と化け物。
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03.美少女+ガングロエロ旦那
美少女のさっちゃんとお友達になれたのは良いとしましょう
だが!
気になるのはその隣、つまりさっちゃんの隣でエロ本(というか、グラビア雑誌)を読み耽ってるガングロはなんなんだということ
ボイン美少女が隣にいるにも関わらず、貴様は何故本に釘付けなんだ
『ね、真ちゃん。さっちゃんの隣の席のガングロエロ旦那は誰さ。』
「ガングロ…、」
特徴を呟いて前を向くと
「あぁ、青峰のことか」
と言った
青峰?なんだか聞いたことのある名前だな…どこだっけ。
『あぁ!バスケ部!!』
「あ?」
迫力パネェ…
声が相当デカかったらしく、前の席のガングロくんが振り向いた
「何だ、お前」
『え、人間です』
「そういうことじゃねぇだろ!!」
『さっちゃーん!真ちゃーん!何コイツ!怖い!このガングロ、超怖い!』
「ちょっと、大ちゃん!莉卯を怖がらせないでよ!」
守ってくれるのはさっちゃんただ1人
おい、あたしの幼馴染みはどうしたよ
「怖がらせてねぇよ、その女が勝手にビビッてるだけじゃねぇか」
そうですね!その通りです!
でも、迫力半端ないので理由は他にもあると思います
『で、ガングロさん。何故、貴方は教室でそんなアハンな雑誌読んでんですか』
「アハ……あーこれか。気になるか?見してやろーか」
『いらねーよ!さっさとしまえ!アホ!』
「テメッ…マイちゃんを馬鹿にする気か!」
『マイちゃんって誰だ!知らねぇよ、そんな女!ていうか、さっちゃん。さっき、このガングロのこと大ちゃんと呼びまして?』
「あ、うん。大ちゃん、私の幼馴染みだから。」
なにそれ、羨ましい!!!
『ちょ、おい、ガングロ!立ち位置変われ!さっちゃんと幼馴染みとか羨ましすぎるんだけどぉ!!』
「知らねぇよ!つか、マイちゃんを知らねぇとかお前許せねぇな!」
『興味ねぇよ!こんのエロ助!』
「さっきからなんなんだよ、お前!名前で呼べよ!」
『お前の名前なんぞ知らんわ!』
「青峰大輝だ!」
『お前なんかアホ峰で充分じゃ!』
「んだと、この野郎!テメーの名前はなんなんだよ!」
『お前に名乗る名前なんぞないわ!』
「じゃあ、小せぇからチビな。それか豆粒」
『ハァ?!女子としてはデカイ方なんですけどー?!』
「じゃ、巨神兵」
「ブッ!」
あ、今吹いたのはあたしの隣の席の真ちゃんね
「グッ…」
ただいま、真ちゃんの鳩尾に力を込めた肘鉄をお見舞いしました
おーおー悶えてらぁ
「お前、悪い顔してんぞ」
『るせっ、エロゴリラ』
「誰がゴリラだ、この野郎」
『貴様だ、クソ峰』
「潰すぞ、巨神兵」
『誰が巨神兵だ、この野郎!あたしには高梨莉卯って名前が…!あ、しまった!』
「ブッ!馬鹿だな、お前」
『うるせーやい』
「ん、高梨な」
『え、なんかやだ。名前がいい。』
「じゃ、莉卯か?」
『やべ、悪寒が…キモッ!キモいキモいキモい!』
「なんなんだよ!お前!ほんと!」
『チッ…名前でいーよ。そういうのが友達なんでしょ』
「なんだ、お前、友達いなかったんか」
『わりーか…』
「いや、これから作りゃいーんじゃね」
ちょっとシリアスな雰囲気になったところでわしわし、と頭を撫でられる
あ、ダメだ
このドキッはダメだ…
好きになりそう…
20130824