二次創作


□Darkness.2_02
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 テールコートとベストは型崩れしない様に掛けておく。

 すすっ……とベッドに潜ると彼は擦り寄り、ワイシャツを握り締める。
 矢張り、子供は子供なのだ。見えない恐怖に抗(あらが)おうにもそう簡単には抗えない。
 小さく震える、その御身を抱いた。


 Darkness.2
 _Before make love(R)2.


 処女の様に身を捩(よじ)り逃げるという事は無いが、その瞳の奥にははっきりとした恐怖が在った。
 それを取り除く事は、誰も出来そうに無い。


 眼が少しずつ赤みを帯びてくる。
「くっ……っふっ、ぅ……」
 歯を食いしばり、声を出さない様に必死になる様を見ていると苛(いじ)めたくなる。
 これでは、あの外道共と一緒だ……と思うが、元々人間ではないので苛(さいな)まれる事は無い。
「うっ、ぁっ……あぁっ……っ!」
 むしろ、楽しむだけ楽しんでも、罰は当たらない。
 彼の器官から手の平に放たれたものを、態(わざ)と彼に見えるように舐めてみる。
「はぁ……っ、性っ悪……めっ」
 呼吸が荒いまま、悪態を吐く。
「性悪はどっちですか?坊ちゃんが『やれ』と仰ったんですよ?」
「そっ、そんな事までっ、頼んで無いっ……!」
 伏し目がちに目を逸す。
「あぁ、そうでした……申し訳御座いません……」
 一応、謝っておく。今の私のご主人さまはこの少年なのだから。
 多分、一生……。
「では、此方はどうでしょう……」
 固く閉じられた襞(ひだ)を濡れた指で軽く撫でる。
「ふぁっ……」
 小さな身体を戦慄(わなな)かせ、身を捩る。
「やっ……ぁっ」
 その反応は此方の嗜虐心(しぎゃくしん)を酷く煽(あお)る。
「そんな反応をするから、苛められるんですよ?」
「ぅっ、煩い……」
 必死で言葉を返すのも可愛らしい。そろそろ、悪態吐いているその表情を苦痛で歪ませようか。
 黙って、指に力を込める。襞は拒否しているが、この際どうでも良い。
「あぁああっ!」
 無理矢理に抉(こ)じ開けた後でも、段々と快くなっていくものだ。
 泣き叫ぶのも構わずに抜き差しする指の動きを速めていく。
「うぅっ……くっ……」
 それでもまだ堪えるか。
 堪えてるのは今の内で、何本かの指で奥に突き上げると、本格的に噎(むせ)び泣いてしまった。
「せ……っ、」
 ん?
「セバっ……ス、チャ……ン……っ」
「何でしょう?」
「ゆ……指っ、やぁっ……ヤダっ……」
 我が儘な……。
 ご主人さまの言う通り、指を引き抜く。
「どうされたいのですか?」
 小さな身体に覆い被さる。耳元で、何をお望みですか?と尋ねると、識(し)ってる癖にと苦しそうに返す。
 
 
 



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