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□味見
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「マカロン〜ただいまっ」

夕飯の支度をしていると、ギャリーが帰ってきた。

「おかえり…って」
「えへへ…ちょっと飲んできちゃった」
「絶対ちょっとじゃないでしょ…」
「ほんとよぉ〜!ねぇマカロン、信じて?」

私の腰のあたりに抱きつきすりすりと頬ずりをするギャリー。

「もう…まだ9時だよ?何時から飲んでたのよ…」
「ん〜、だって久しぶりに大学時代お世話になった教授とお会いしたのよぉ?話もお酌もはずんちゃって…」
「仕方ないなあ…」
「うふふっ、マカロンやさしい」
「ご飯まだ食べられる?」
「もちろん食べるわよ!」
「じゃあ、もう少し待っててね」


カルボナーラを作る。
普通のパスタではなく、ギャリーの好きなフェットチーネだ。
「普通のよりもちもちしててすっごくおいしいのよ!」
と力説されてから、家でパスタを作るときはいつもこれを使うようになった。
パスタをゆでながら生クリームを火にかけ、チーズを入れ溶かしていく。

「いいにおい」

ベーコンと玉ねぎ、マッシュルーム、スライスガーリックをオリーブオイルで炒めていると、ギャリーがキッチンに入ってきた。

「あ、ちょうどいいとこに。バター出してもらっていい?」
「いいわよ」

お酒のせいで少々ふらつきながら、冷蔵庫に向かう彼。

「はい」
「ありがとう」
「味見してもいい?」
「うん、いいよ」

そばに置いていた味見用の小皿に手を伸ばす。
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