series story

□性の結束
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『これでよし』
「良しな訳あるか。ちょっと来な」
『まさか…連れ込まれちゃうやつ!?♡』
「冗談も格好だけにしろよ」
『ほんっと靡かないわね!』



お出かけ(と言う名の食事)したいから
島に着いた時変装しようと思って
船のナース達に服や帽子を借りたんだけど
イゾウってばすぐにダメ出しするの!
これの何がダメなのよ!


「露出し過ぎ。肝心な羽すら仕舞えてねぇじゃねえか」
『これでも抑えた方よ!それに羽は大っきいから仕舞えませ〜ん』
「下乳見えてるのに何言ってんだ。羽はこうすりゃ隠せる」


ナース達のお部屋にズカズカ入り込んで
勝手に服をあれこれ拝借するこの男。
全く失礼なヤツね!って思ったけど
ナース達はなにも言わないので
信用されてるって事かしら。

ワタシは今や世界に顔が割れてるので
変装しないと何をされるか分からない!
自分で何とか取り繕ったけど、
羽とか角とか尻尾とか、隠せないモノが
多くでたーいへん!


「ほら、完成だ」
『わあ…』
「これでバレやしないだろ」
『芋臭…』
「お前な…変装っつったら真逆の格好するもんだろ」
『ウンウン。とりあえずロングスカート脱ぐね』
「脱いだら撃つから」
『は〜物騒な人ね!』
「お前の変装に協力してやってるんだろう?感謝こそされど悪態付かれる覚えは無い」
『こんな厚着イヤよ!』
「我儘言うなら普段の格好で外出てみろよ」
『キーー!!ああ言えばこう言う!』
「そりゃお前だろう…」
『もう!白ひげさんがあんな事言わなければ最優先で精子飲み尽くしてやるんだから!』
「はいはい。んじゃお前が船降りたら頼む事にするよ」
『ムカ!』
「それに、お前さん折角美人なんだから変に露出しなくたって十分だと思うがな」
『まぁそれは百里あるわよね』
「謙遜って言葉知ってるか?」
『初耳〜』
「…いいから、仕上げに髪結うぞ」
『はいはーい』


仕上げてもらった格好は
随分ダサダサだけど恐らくバレない!
羽は隠せないけど、夜だし
今から食事に行くんだもの
誰にもバレやしないわよ。


「サキュバスの嬢ちゃん!どこ行くんだ?」
「おれ達今から宴なんだけどよ〜姉ちゃんも参加しねぇ?」
『腹ペコだから食事しに行くのよ〜』
「…ゴクリ」
「…エロい」
「コーヒーやプロテインじゃだめなのか?」
『無理ね、主食だもん』
「何か勃起してきた」
「おれも」
『次ワタシの前で勃起って言ってみなさい。一滴残らず搾り取ってやるから!』


さぁ出かけるぞー!







「なァ親父頼むよー!」
「一生のお願い!」
「おれの全財産あげるから!」
「黙れアホンダラ。何度言おうと許可はしねェ」
「えーー!」
「あんな可愛くてエロい女の子が同船してたら毎日気が気じゃねぇんだよー!」
「そうだそうだー!」
「それにあの子だって望んでる事なんだぜ!」
「駄目だと言ったら駄目だ。諦めな」
「そうまでしてダメな理由は何なんだよー!」
「……はァ」
「親父、溜息はやめてくれ」
「…それを許しちまえば士気が下がる。それにナースだって居るんだ。あの小娘が船から降りた後、肉欲の先に在るのはそいつらだ。制御出来る保証なんざ何処にも無ェだろうが」
「親父の言う通りだよい」
「ずっとこの船に乗ってる訳じゃねぇんだ。相手するならその後ってこった。分かったか小僧共」
「お前ら、ほんのちょっとの辛抱じゃねぇか。これを耐えてこそ真の漢になれるよい」
「抜いてもらったマルコ隊長にだけは言われたくねぇッスね」
「なっ…!…何故それを」
「なぁ親父…おれ良いこと思いついた!」
「どうせロクでもねぇ案だろうが」
「ひでぇ!でもこういうのはどうかな?」


そんな紳士な会話が繰り広げられてるとは
つゆ知らず!
今日も寝室をハシゴして
今夜は腹いっぱい精子で満たせたのでした!




『いや〜〜満足満足!』
「お、朝帰りかい?」
『えーと…、サッチ、だっけ!』
「そうそう!やーっと覚えてくれた」
『シャワー浴びて寝るの〜』
「何人食ったんだ?!」
『顔がスケベ〜』
「んん〜気になるも〜ん」
『4人かな!』
「はぁ〜なんか複雑な気持ち」
『ワタシに惚れちゃった?』
「まぁね!」
『素直ね!イイコイイコ♡』
「んひぃ〜〜♡」
「ちょ、サッチ隊長ズルいっスよ!」
「何頭撫でて貰ってんスか!」
「ええい散れ散れ!おれ達の花園にむさ苦しい男共はいらん!」
『あなたもいらないけどね!』
「そんなぁ!」
『も〜お腹パンパン〜、んじゃおやすみ〜』
「あ、ホットコーヒー飲む?」
『ウーン、今はいいかな!』




服を洗ってナースさん達に
お返ししようと思ったけど
あげるって言われちゃった!
めっちゃ苦笑いじゃん!って思ったけどそりゃあそうよね。
顔も名前も知らない男達の
下半身に触れた服なんて
着られやしないわよねー!


ぶっちゃけこの船に乗ってても
デメリットのが多いから
次の島に着いたら降りようかな!
だって誰も精子飲ませてくれないし
わざわざ外に出向かなきゃいけないのめんどくさいんだもの!






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