series story

□性の恐慌
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じりじり
じりじり
幻聴が聞こえる!
蝉の音。
ああこれは幻聴よ!
身体中が蒸し暑くて堪らない。
真夏を思い出す。
夏の暑い、蝉の声が聞こえるの。
これって重症?正常?

あぁそうだ。
ワタシ今、……



『ちょ、…ダメだって、』
「このおれとセックス出来るんだぞ?もっと嬉しそうにしろよ」
『んぎっ』


大きくて怖い男に
エッチな事をされているのだ!
目に見えない糸がワタシの両腕を拘束し
長くて大きな指が首筋からゆっくりと胸へと這う。

出来るだけ、刺激しないように
トロンとした可愛いお顔で
男の事を見つめるの。
それでも嬉しそうにしてないって、
この男は叩いてきたわ。なんて乱暴なの。


「……いいから黙って喘いでろ」
『…ぅ、怖っ』


男は物凄く笑い顔で
ワタシの首筋に噛み付いた。
痛くて涙が溢れるけど、
ワタシの可愛い乳房を揉む彼の右手が
ちょっと気持ちいいって感じちゃう。


「んん?ここが弱ェのかぁ?」
『…あっ、ぅう』
「これはどうだ?」


今度は彼がワタシの
ピンクの乳首に吸い付いた。
長くてザラザラした舌が
乳首の先端を小刻みに舐める。
反対の手で乳輪を撫でたり
乳首を摘んだり、抓ったり、弾いたり。
すっごく気持ちよくて、
ワタシも気がつけば小さく鳴いていた。


「いい反応すんじゃねぇか。売女にしては上出来だ」
『……ひッ…や、やめて……!』
「フフフッ…」


それから彼の乳首攻めがしつこく続いた。
おっぱいが好きなのか、
ワタシへの意地悪なのかは分からない。

ただ、能力を使って抵抗しようにも
彼から放出される“異質な気”のせいで
ワタシの意識は常に朦朧。
何だかいつもと逆転してるね。
下手に力を抜いたら気を失ってしまいそう。
肩や目に力が入らず、
ワタシは男のオモチャにされる。


「こっちはどうだ?」
『…はァ…ッ!だ、駄目』
「……フッフッフ!おいおい…何だぁこりゃ…一丁前に濡らしやがって」
『ひゃ……!』


いい加減手が痛い!
意識が飛びそうになると
彼は“異質な気”を弱めて
ワタシが気絶しないように
調節してるみたい。

男の指が割れ目の中心部分を
ゆっくりとなぞる。
ぬるぬるで、べちゃべちゃに
ワタシは濡らしているらしい。


「ほらこんなにおれの指に食い付いてよォ」
『あぁ…!!』
「縛られてんのに、マゾかお前」
『違う、し』
「フッフッフッ…ほら、この指を見てみろよ」
『うぅ』
「んん?何だ?」


恥ずかしくて悔しくて怖くて
このワタシが男に屈してるなんて
屈辱中の屈辱。
それに耐えていると、
彼は虐めるように笑う。


「そんなマゾ女には仕置きが必要だ」
『へっ…ちょ、待って、』
「黙って脚を開け」
『ひぃい…!ダメよ、ワタシ…ホント、犯されるのは趣味じゃ』
「おれを犯しに来た女がよく言うぜ。本当はこれを望んでたんだろう?」
『…────いッ!!?』


ズブズブ!
大きくて太いチンポがワタシの中へと侵入してくる。
久しぶりの感覚に、身体中が痺れた。
久しぶりのSEXが、こんな奴とだなんて…


『あぁあ!』
「フッフッフ…そう締め付けんな」
『やだッ、抜い…て、』
「抜くわきゃねぇだろうが…よ!」
『イヤぁ…ッ!』


本当に久しぶりだったから
ワタシの膣内が疼くと同時に
若干の痛み。
それは全て彼のせい。
だってこの人、随分乱暴に
押し込み続けるんだもの。


乱暴に一回、膣の奥へ突いて
そーっと引き始める。
だけどその間に、私の膣壁が
彼の肉棒に吸い付いているのが
何だか自分でも分かった。

そしてもう一度、もう一度と
乱暴に打ち突けた。
その度にワタシの可愛い喘ぎ声が自然と漏れてしまうのだ。





あぁなんて気分なの。
屈辱の陵辱。
でも、気持ちがいいなんて。
もっとして、もうやめて。
ワタシの心が葛藤してる。
犯されるってこんな気分なのね。
ワタシは今まで、いろんな男性達に
こんな事を繰り返していたというのね…


『あっ、や…、ハぁ…!やめ、』
「んん?何だぁ?…よがりやがって」
『あっ、あ…!』
「フッフッフッフ…!!」


ピストンは徐々に早まった。
もうすぐイクのね、
そう安心したのはワタシだけ。


『えっ、』
「フフ…もう終わるとでも思ったのか?」
『ちょ、本当に…もう無理』
「まだまだ終わらねぇ。テメェに教えてやるよ……、」
『……え』
「…お前は襲う相手を間違えた」


突然ピストンを止め
ワタシの下半身を弄る。
剥き出しにされたクリトリスを
乾いた手で直接触るもんだから
くすぐったくて、気持ちよくて
でもとっても痛い。
物凄い感覚にワタシは脚を閉じてしまうのだけど、彼がそれを強引に阻止した。

これぞまさに、


「快楽地獄だ」






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