きらきら

□じゅうはち
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『このカタツムリ、なんだろう?』

パメラはたまたま、マルコの部屋で遊んでいた時でした。
マルコは誰かに呼ばれたらしく、一旦の部屋から出て行ってしまいます。

すると、マルコのベッドの傍に変なカタツムリが居たのです。

『大きいー!』
「…」
『マルコのペットかな』

でも、ペットにしては何だか変です。
ピクリとも動かないし、目を閉じています。
あと、受話器の様な物が付いています。

しかも、この船の中をよくよく探せばカタツムリは色んなところに居ます。

『皆カタツムリが好きなんだ』

パメラがカタツムリの正体が電話だと気が付くまで、あと何分かかるでしょうね。

「ぷるぷるぷるぷる」
『!?』

驚いてカタツムリから離れます。
適当に触っていたらなんと急にカタツムリが喋ったではありませんか!

おそるおそる近づくと、カタツムリは本格的に喋りました。

《 よぅマルコ、やっと出てくれたな! 》
『!!?』
《 さては…仲間になる決心がついたな? 》

カタツムリが喋った!?

《 返事が無いな 》
『しゃ、喋った…』
《 あれ…女…?…誰だ? 》
『…パメラ、』
《 パメラ? 》

ななななんと!
カタツムリとお話が出来るじゃありませんか!

『貴方はだぁれ?何て名前?』
《 マルコの隠し子か!? 》
『カタツムリが笑ってる…』
《 おれはシャンクスってんだ。宜しくな 》
『……コンビニの?』
《 こんびに…? 》

パメラちゃん、サンクスじゃなくてシャンクスだよ。

《 赤髪のシャンクスさ、覚えてくれたかい? 》
『あ、だから貴方は髪が赤いのね!』

カタツムリを良く見ると、てっぺんが赤い髪の様な物で覆われていました。

すると、マルコが部屋に帰ってきました。

「ちょ、おいパメラ」
『あ』
「何やってんだよい…」
『カタツムリ喋ったの!』
「……こいつは電伝虫って言う電話だ」
『で、電話!?』
「知らないのかい?はは、随分“箱入り娘”だねい」

マルコは慌てて電伝虫を見ると、シャンクス用の電伝虫だと言う事に気が付く。

「…あー、悪い赤髪」
《 おう!マルコ!》
「うちのクルーが勝手なことしたない」
《 隠し子か!?というかウチに入れよ早く》
「嫌だし、隠し子でもねェよい。……こいつは電伝虫を見た事が無いんだ。許してやってくれ」
《 あ、ちょまだ切らないで、》
「………」


そそくさとマルコは電話を切ってしまいました。

『電話だったんだ…』
「ちなみにお前が電話した相手は、四皇の1人、赤髪のシャンクスってやつだ」
『よんこう?』
「親父と同じで世界最強の海賊、4人のうちの1人」
『えぇ!』

マルコは少し焦っていたけど、相手が温厚な赤髪で良かったと心底思っているみたいです。

不思議な発見をしましたね。











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