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□気の済むまでキスして
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ブラウンの瞳を細め口角を上げた一護の唇が、あたしの視界に入ってきて、目が、離れない。
なんだよ、と聞いた一護に返事はできなかったけれど、体は勝手に動いて、それから
───ちゅ、
「なっ」
「っやば、やっちゃった」
「な、なななにして…っ!」
口元に手を覆って後退りした一護の顔は今まで見てきた以上に赤くて。
ああ、やってしまった。
そう思ったけれど後悔はしてなかった
「ごめんね、一護の初ちゅー」
「…ばかやろ、」
腕を引っ張られて一護の腕の中にダイブ。見上げた瞬間すこし強引な一護の唇と重なった
「…何で目開いてンだよ」
「えっ…だって…」
「もう我慢もしねー
今のは名前が悪い」
「なん、」
言葉を発す唇は彼のそれと重なって途中で途切れてしまった。ぎこちない軽いキスだけど、もう何回もされる口付けのせいで何も考えられなくなっていった
ああもう、こんなことになるなんて想定外だ