LOVE ME
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「んで?何聞きたいん?」
『あの、あたしのこと、覚えてますか?』
「…でっかくなったなァ」
ぽんぽん、と、頭を優しく叩かれて、涙腺が緩み、どばっと涙があふれる
『あたし、あのときから、平子隊長にずっと憧れてて…やっと入隊できた時には、平子隊長居なくて…っ』
「ちょっと敵にな、」
『ずっと逢いたくて、ずっとお礼が言いたかったんです、あたしを、死神にしてくれたこと。
あの言葉がなかったら、死神になろうなんて絶対思えなかったから』
だから、と、俯いていた顔をあげると、
平子隊長が少しだけ切なそうな顔をしている気がして
『…本当に、ありがとう、ございました』
ーーーーーあたしは、逃げた。