LOVE ME
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『あの、平子たい………くん』
「ん?えーと、」
『あ、宮田れんですけど、えっと、話がある…んですけど』
本人じゃなかったら困るから、少し、自信がないけれど。
そう伝えると、騒がしかった教室が静かになって、浅野くんの「れんちゃんはああいう男がタイプなの〜!?」と泣くフリをしながら叫んでるのが聞こえた。
ああもう、
「えーよ、ちょっとあっち行こ」
『あ、はい』
腕を引かれ、廊下を出る。
隣のクラスの前を通ったとき、相棒が女の子たちに囲まれていて面倒くさそうな顔をしていて。
尸魂界に居た頃は、十一番隊四席の相棒は十三番隊副隊長、っていうのが回っていたし、そこまで、囲まれていたところを見たことがなくて。
(…助けてあげたいけど、しょうがないか)