LOVE ME
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―――ギュウウウウウウ!!!
虚からの攻撃を交わして、あたしは一瞬で虚の後ろに回った。
その反応に遅れた虚を一瞥し、それから嘲笑うように口角をあげる。
『…うるっさいよ、あんた』
刀を抜いた瞬間に、虚は切断され消えていった。
それを見届けて刀を鞘にしまう
やっぱりあたしが来る必要はなかったかもなあ、そう思って、空を見上げたときだった
「おまえ…宮田?」
『あ……黒崎くん、』
「なんで…そのカッコ…」
驚いたようにあたしに目を向ける代行くんに続いて、でかい男と可愛らしい女の子がこっちに向かって走ってくるのが見えた。
めんどくさいことが嫌いなあたしは、深く、ため息をつく
「おまえ、死神か?」
『見ればわかるでしょ?』
「なにが目的で来た…?」
『さあね』
「言えよ…」
三人が向き合うと、ビリビリと視線が交わった。
疑問を感じるとか、不思議に思われているとか、そういうレベルではなく、敵であるかを疑うような、そんな雰囲気だった。
(最初は平穏にいきたかったけれど、こんな状態じゃしょうがないな)