LOVE ME
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「――――…完璧だ…!」
「何が完璧かコラァ!!アレか!
完璧にダサいって事か!あァ!?」
「うっ!!」
「誰がこんなファンシー路線取り入れろっつッたよ?
俺は元に戻せっつッたんだよ!!」
「ぼ…僕なりのアレンジだ…!」
「それが余計だっつッてんだよ!
見ろ!タテガミレースにしちまったもんだからもうライオンっつーかレースの精みたいになっちまったじゃねーか!」
レースの装飾された喋るライオンと眼鏡の彼、石田雨竜のコントのような会話を聞きながら
一護はさきほどの織姫の言葉を思い返していた。
―――石田くんはずっと調子悪いみたいだよ。
改めて探ってみると前とは明らかに違う彼の霊圧。
滅却師のチカラを失くしていることが分かる。
それは、尸魂界(ムコウ)でチカラを失うほどの代償がある戦いをしたということ。
彼が帰っていくのを窓からぼんやり見下ろしていたときだった。