LOVE ME
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「今日呼んだ理由は、分かっておるな?」
その問いに、あたしはゆっくり頷いた。
各隊の隊長格が揃っているというのに、緊張はなく、むしろこの状況を楽しんじゃってる
そんな性格だから、あたし。
『この感じだと、また任務ですよね』
ついさっき、一年ぶりにこっちに帰ってきたばかりだというのに
そうも思ったけれど、何故かいまのあたしはわくわくしていた
「まず、先日までの長期滞在任務ごくろうじゃった。話は聞いたと思うが、三人の隊長の裏切り、そして多くの犠牲者。
そこで、十三番隊副隊長、宮田れんには、前回と同様十一番隊四席、柴咲蒼と一緒に長期滞在任務に就いてもらいたい」
『もちろんです』
「随分と即答だな。
なにか現世に行きたい理由でもあるのかい?」
問うたのは、浮竹十四郎。
お父さんみたいな、そんな人。
優しい笑顔を向けられてあたしも自然と笑顔になる
『んーとくにはないんだけど…蒼と一緒だし、
あと、死神代行くん、とか?』
その答えに、親友の顔が歪んだ気がしたけれど、あたしは敢えて総隊長を見続けた
藍染だけはあたしも許せない、から。
ごめんね、と心の中で親友に謝った。