共に、

□はじまり
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いつもの高校周辺の見回りは終わった。




テストが近いのかなんなのか並高生はほとんどいなかった。




ついでに並中周辺も見回りしようかな。




「最近、来てなかったから懐かしいや。」




むかし、よく群れがたくさんいた西門裏。




いまはどうなのかな?




歩いて行ってみると、相変わらず群れがあった。




だけど、




「?」




ちょっと、変わった群れだった。




五人くらいいて、四人は一人を叩いたり蹴ったり




「ワオ、群れてないとできないのかな」




ドカッ



「お前ほんとうぜー、!!!!」




「いっつも無表情できめぇーんだよ!!!」




「っ、うっ」




やり返せばいいのに、馬鹿じゃないの




それ、に夢中な奴らは僕に一切気づかない。




「ねぇ、」




『ビクッ』




「なにしてんの?」




「んだよ、センコーかと思ったー」




そう言って下品に笑う男女に吐き気がする




「一年生かい?」




「そうだけどだったらなんかあるわけ?」




それで納得する。




僕が卒業したのは3年前、そして沢田達が卒業したのは2年前。




沢田達はなんだかんだ言って風紀を守ってくれていたし、僕の事で脅してたらしい。




だから、2.3年生なら知ってるけど1年生は知らないのか。




「あのさ、君たちがなにしようがどうでもいいんだけど。風紀を乱されるのはムカつくんだよね」




「は?なにいってんの?」




「結論から言うと、咬み殺す」




そう言って次々と倒していく元並中風紀委員長。




「弱すぎ、ストレス発散にもならない。」




トンファーに着いた血をトンファーを振って落とした。




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