続 風、吹けば恋

□第34話 恋はヘヴィーヘヴィー
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夏休みが終わって、二学期が始まり三週間。

私の通うF校は、早くも文化祭が開催されます。

今日はその前日。
全ての授業はお休みで、丸一日かけてその準備をしています。

私のクラスは出店ではなく、演劇の出し物をする。

クラスで目立たない存在の私はもちろん演者ではなく、裏方。

裏方仕事はみな準備を終えて、後は小道具を舞台となる体育館に運ぶだけ、となった時だった。

「水沢さん、そこにあるダンボール運んで来てくれる?」

と裏方のリーダーの女の子に言われて、私は教室の片隅に置かれたダンボールを見た。

結構、大きい。

(ひとりじゃ無理かも…)

と思うものの、みんな両手がふさがっていたり、バタバタして忙しそうだったりで、なんだか手助けしてとは言いにくい。

とりあえず、私はそのダンボールのそばに立ち、腰を屈めて手をかけた。




……無理しなければ、よかったのに。




この時に、悲劇は起こったのである。
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