風、吹けば恋

□第5話 まさかのラブアフェアー?!
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『明日遊び行かない?』

土曜の夜、キョンちゃんから遊びのお誘いのメールがきた。
いつもたいてい私からなのに(しかも休日まで私とつるみたくないって断られるのに!)、これは珍しい。

さっそく返信する。
『オッケーです。じゃあ、11時に改札前で』

どこ行こうかな。
そういえば駅前に食べ放題のケーキ屋さんできてたな。食べに行こうっと。
そんなことを考えながら、私は眠りについた。



そして当日。
五分前に待ち合わせ場所に到着し、キョンちゃんを待つ。

ぼーっと改札を行きかう人たちを見ていたら、思いがけない人が改札をくぐってやってきた。

私は驚いてその人の名前を呼ぶ。

「か、笠松く、先輩!」

すると笠松先輩は私の姿に気づいて、驚いた顔をみせた。

休みの日の、こんなとこで会えるなんて。

(超ラッキー!?)

「・・・よぉ」
少し恥ずかしそうにしながらも、笠松先輩は私のところまでやってきて、声をかけてくれた。
「お、おはようございます」
と私は頭を下げた。
「き、奇遇ですね」
「ああ。黄瀬がバッシュ買いたいから付き合ってくれって呼び出してきて。お前は?」
「私は友達と遊びに・・・」

言いながら、私は笠松先輩を頭のてっぺんからつまさきまで眺める。

だって、私服!!先輩の私服姿!!
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