BOOK 2
□めぐり逢い 6
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薩摩 小松said
何度も国元から送られてくる書状
それは大久保さんの見合い話
毎回状況を書き国元へ送るが納得されず逆にいろんな理由をつけ
ますます催促されるしまつ
これは私達の成そうとする志に反対する一派の策略だと言う事はわかる
が・・・
藩の家老名を連ねられては無下に断り続ける事は難しい
これは一度大久保さん自身が国元に戻り見合い相手に直接話しをするしかあるまい
それに断るにもそれなりの理由が必要だな・・・
伏見藩邸に急ぎ書状をもたせ大久保さんの到着を待った
ここに到着した大久保さんは涼しい顔をして私の話を聴いている
さてさて
大久保さんここに来るまでの道中考えをまとめたのでは?
聴かせてもらおうかな 貴方の策略を
お茶を一気に飲み私は大久保さんからの言葉を待った
大久保さんからのその言葉に驚いたが・・・
やはり・・・そうきたか
私はその言葉を何処かで待っていたように感じたと同時に
香寿さんの笑顔を思い浮かべていた