BOOK 3 (短編集)

□選択の時 〜序章〜
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留里子said

勤務先の香寿さん麻里さんがいなくなってもう二年が経つ


二年前に香寿さん一年前に麻里さんと順番に行方不明になった


はじめは暗く落ち込んでいた職場の雰囲気も段々と落ち着きを取り戻しつつある


そんな中 綾先輩と私は諦めきれず二人を捜しまわったけど・・・


簡単に見つかるわけもなく探しに行く度に『今日こそは』と思うけど
陽が暮れる頃には言いようのない悲しみに襲われる


決して諦めたわけではないけど・・・


二人への悲しみで心のバランスが出来にくくなってきたから綾先輩も私も探す事を諦めた


・・・けど


きっと・・・


いつかまた何処かで元気な二人に逢えるような気がしていた



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