BOOK 2

□めぐり逢い 4
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その夜藩邸で宴が催しされる事を知った
小松様が偉いさんになって今後は二本松藩邸に移る事
伏見の藩邸は大久保さんが取り仕切る事になった事
それから・・・
遠慮したけど私の両手の快気祝いも兼ねてだそうです


いいのかな?
私がお偉い人達のお祝いに入れてもらって・・・


宴の席では部屋の隅で委縮していたけど
嬉しそうな小松様に手招きされ知らない顔も出来ず躊躇していると
半次郎さんが見かねて小松様がお呼びですよとわざわざ言いに来てくれる


半次郎さん・・・
私の空気読んでよ〜と少し恨めしく思った
まぁそう言わずにといい背中を押す半次郎さん
もう本当に・・・
それにしても半次郎さん相変わらずいい香りさせてる
実は半次郎さんも女の人からモテモテなの私知っている
お返しろばかりにそっとその事を呟いたら
そげんこっん/// 
と顔を赤らめる半次郎さん 


(≧m≦)ぷっ! 
仕返し成功と微笑み小松様のそばに向った


宴の席ではお酒が大いに振る舞われ参加された藩邸の皆様こぞってご機嫌だった


さぁ香寿さぁも祝酒ですから飲んでくいやんせ
と見知らぬ藩士の方にお酌される 
お酒の弱い私はすでにこの匂いで酔った気分だった


これで飲めばきっとぶっ飛ぶ確信はあった
でも無下に断れず・・・じゃぁ少しだけ 
と杯に口をつけかけると
お酌してくれた藩士が急に香寿さぁおやこれで・・・
と顔を蒼白にして急にいなくなってしまった


同時にほんのり口をつけた杯を背後から奪われた


私の頭の上を移動する杯を目で追おうと大久保さんが腰に手を当てて
奪った杯を一気に飲み干した


あっ大久保さん/// 
私の杯ですけど・・・と口ごもって言いかけた


どざっと胡坐をかき私の目の前に座る大久保さん
ほんのり顔色が紅いのはお酒のせい?と思った


香寿と名前を呼ばれ奪い取った杯を差し出す
私は静かにお酌をして杯を満たした
それを大久保さんも静かにみつめまた一気に飲み干した


大久保さん身体に悪いですよ と言うと
この私が床に伏せるような事があればまたお前が看ればいいではないか
なんなら・・・
今一度裸にしてもかまわんが と微笑む大久保さん


もう〜/// 
その時どれだけこっちが緊張したと思っているのよ と言いかけたけど
その/// 
お酒でほんのりと紅くなった大久保さんの顔が色っぽくて・・・
何も言えず大久保さんをみつめてしまった


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