BOOK 2

□めぐり逢い 3
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数日してすっかり元気になった大久保さん


今日の朝餉も完食して今は食後の煙草中そんな姿をみて安心する私・・・


大久保さんが熱を出しその時に身体を拭いた時の大久保さんの姿が私の脳裏をかすみ
「はぁ〜///・・・」甘い吐息が知らずに出てしまう


はっと我にかえり 馬鹿馬鹿と首を振る


『どうしてこんな事思い出すのよ〜』と自分に言いきかせ何事もなかったかのように
お茶を煎れ大久保さんに差しだした


目の前にいる大久保さんは私が思っていた一蔵様ではないと思っても
寝込んでいた時の大久保さんがよみがえりその姿が胸を高鳴らせる


そんな私を大久保さんがちらっとみて
「香寿朝から何を興奮しておる。
まぁこの私が目の前にいるのだからそうなる気持ちはわからん事もないな」
と意地悪な表情で話す


「・・・っ興奮なんてしてません///」と言い返すのが精一杯だった


「して・・・手の具合はどうなんだ?」と少し優しげに聴かれた


「毎日伊集院先生の所に伺っています。
先生からは「大分良くなってきた」と言われています」と自分の両手を見ながら答えた


「そうか・・・」と煙草の火を消し私の頭をぽんと撫で
「香寿無理はしてくれるなよ」と優しく微笑んでくれる


思わずその表情に顔が熱くなったように感じた


大久保さんはすぐに背を向け「では行ってくる」と出かけていった


背中越しに大久保さんの耳が紅いように見えたけど陽があたっていたのかなと思い 


「いってらっしゃい」と背中を見送った


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