短編

□暇=喧嘩?
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「暇ある」




太陽が照りつける昼の万事屋。

神楽はソファに寝転びながら、

銀時に言い放った。





「なんで仕事来ないアルか?
 暇で暇で死にそうある」


「ならいっそ死んでこい」





ダレル神楽に対して、

銀時は向こうのソファにもたれ

ジャンプをめくりながら言う。





「銀ちゃーーーーーん。
 暇ね、どっか連れてってよ」


「そんな金も行動力もねぇーよ」





冷たく言う銀時に神楽は頬を膨らませる。





「銀ちゃんのバーカ、アーホ、マヌケー」





神楽は銀時に向けて精一杯の悪口を言う。





「マダオー、死んだ目の魚ー…あれ?
 死んだ魚の目ー」





途中、可笑しくなりながらも銀時に吐く。

銀時の手はプルプルと震え始めた。





「バーカー、ねぇー、銀ちゃーん」

「だぁぁぁぁぁっ!!五月蝿いっ!」

         



ついに銀時の堪忍袋の緒が切れた。



                                

「静かにできないのかっ?!
 本当いい加減にしてくれる?俺にはジャンプ読むっていう指名があるんだよ!」






一気に捲し上げる銀時に、

神楽も負けじに言い放つ。







「銀ちゃんがいうこと聞かないから、五月蠅く するネ!いい年してジャンプ読んでるから、いつまでたってもマダオアル!」


「マダオだからなんだよ!
 マダオでもな、ちゃんと前向いて生きてるん だよ!」


「いやいや、ダメアル。
 マダオはもう下向きな人生しか送れないね。 一生、前向いたって下に落ちてくネ。」


「マダオなめるとどうなるか分かってんのか? 見てみろ!この外を家がなくても這い上がり ながら生きているマダオもいるだろ!」


「あれはもう死にかけネ。瀕死状態アル!もう 這い上がることさえできないネ!」





 …ゼェー…ハァ…ゼェー…ハァ…





二人は肩で息をしている状態だった。




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