短編

□男子高校生の日常
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あれから夜になり、勘右衛門から連絡が入った。

『あ、三郎?今すぐ学校の校門前に集合!30分以内ね!遅れたら祟るから!』

祟るから!って何だよアイツは幽霊か何かか?遅れたら本当に祟られそうなので早速用意をして家を出た。










「三郎ぎりぎり間に合ったね(笑)よし!じゃあ行こうか!」

「な〜、勘右衛門どこ行くんだよ〜?いい加減教えてくれてもいいだろ?。」

「へへっまだ秘密〜ぅ!ほら行くよ!」

意気揚々と学校に入っていく勘右衛門の後を頭に?マークをつけながら私達は付いていった。
勘右衛門が目指しているのはどうやら屋上らしく、黙々としかしテンションは高いまま階段を登っていく。

ガチャ
「はーい!着いたよ!」

屋上に着いて何があるのだろうとキョロキョロと辺りを見回すが何もなく、皆困惑した表情で勘右衛門を見た。

「勘ちゃん?ここに何があるのだ?」

「別に変わったところはないよ?」

「勿体付けてないで早く言えよ!勘右衛門!」

「あはは(笑)まあまあ落ち着いてってば!ほら皆上を見て!」

「上?」

勘右門のや言う様に上を見上げた。するとそこには満点の星空が見えた。

「おほ〜!!すっげー!!!」

「でしょ〜!!今日は一番星がよく見える日なんだって!しかもね…」

「あ!流れ星!」

「え?!ドコ?雷蔵!!?」

「そー!流れ星も見える日なんだよ!!スゴいでしょ〜!!!!」

本日一番の笑顔で興奮したように言う勘右衛門。
そういや、朝のニュースでふたご座流星群が見られるって言ってたな。
そんな事を考えているとふと、隣にいた八が私の肩を叩きニヤニヤしていた。

「星が綺麗ね。」

・・・・・裏声でしかも野太い声で言われても何も来ないの。来るのは吐き気だけだ。だがここは乗るに限る。しかし、そのままの言葉を返すのも面白くない。なのでニヤリと笑いながら八の肩に腕を回し。

「俺の方が綺麗だよ。(どやぁ」

「まぁ!。…って!違うだろ!『君の方が綺麗だよ。』だろ?!!この場合!!何だよ、『俺の方が綺麗だよ』って!!!」

「ナイスツッコミ!」

「うるせー!!」

「あはは!流石三郎!」

「まさかのナルシスト発言(笑)」

「とゆーか、八の女声は頂けないのだ…。」

「兵助!?」

皆で星の下笑い合っていた。これが青春なのかと心で思いながら星を見上げていた。







おまけ

「つーか、普通に学校に入ったけどちゃんと許可取ってるんだろ?」

「え?そんなのいるの?」

「「「「え?!」」」」

「…え?」

ポン

「君たち〜駄目じゃないか、勝手に学校に忍び込んじゃぁ〜」

「「「「「ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!」」」」」


こうしてかくゆう私達の短く儚い青春は絶叫と共に終わりを告げたのであった。
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