妖忍参上!

□日常
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「妖山」
山の麓の人間ならば知らない者はいない。
妖怪が住み付き山に入ってきた人間を食らうとうい噂が流れているからだ。

その妖山の更に奥深くに大きな屋敷がある。
屋敷に住んでいるのは人間ではない。妖怪だ。

雨「四季様。今後はあのような行いはやめてください。」

『分かった。気を付けるよ。』

雨「本当ですね?嘘ではありませんね?二度とですよ?二度と!」

?「けっ。うるせーガキだよ。雨降り小僧。飯食ってる時ぐれぇ静かにしやがれ!」

雨「んな!」

雨降り小僧が四季の右隣のを見ると大きな三毛猫がいた。

猫「お前の声は頭に響くんだ。うるせぇったらありゃしねぇ。」

雨「〜っ猫又の癖に生意気ですよ!何もしないで一日中ごろごろして!邪魔です!」

『猫又』とは、長生きをした猫が妖怪に変化した事を言う。尾が二つに裂け、人の言葉を喋る様になる。

?「まぁまぁ。二人とも落ち着いて。」

鈴が鳴った様な声がした。
二人が声のする方を見ると四季の左隣りに真っ赤に染め抜かれた布にに桜が舞っている様子が描かれた着物を着た少女がいた。

猫「ちっ。春代が言うんじゃしかたねぇ。」

春「うふふ。よく分かっているじゃない。」

『・・春代、おかわり。』

春「はいはい。お待ちくださいね。」

猫「・・・・お前ぇさんはもちっと空気というのを読んだ方がいいぜ。」

猫又が何とも言えない顔で四季にツッコミを入れ、春代は綺麗な笑みを浮かべ厨に向かった。
これが、妖怪専門料亭『妖亭』の朝の日常であり、妖亭の主四季の姿である。
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