妖忍参上!
□手紙
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うどん屋から出た四季は満足そうな顔をして町散策に戻っていった。
ふらふらと歩いていると簪屋を発見した。
『ん?この簪・・あやつに合うな。すまん亭主。この簪を一つくれ。』
「はいよ。なんだい?えれぇ美人じゃねぇか!?よし、二割負けてやるよ。」
『む?いいのか?負けてもらっても?』
四季は眉を寄せ、申し訳なさそうに簪屋の亭主に聞いた。
そんな四季に対して亭主は笑いながら美人に対しては負けてやるのが男だ。と言い二割り負けの金額しか請求しなかった。
『ふ。あんた、人がいいな。また来よう。今度は連れもつれてくるよ。』
「はは。美人は大歓迎だ!」
四季は微笑みながらまた来ることを伝え簪屋を後にした。
その後しばらく町を探索していた四季だったが、日が沈みかけると屋敷へと足を向けた。
屋敷に帰ると店のほうがバタバタとし始めていた。四季が返ってきたことをいち早く気付いた雨降り小僧は慌てて四季の傍にやってきた。
雨「四季様!お帰りなさいませ。怪我等はされておりませんか?」
『大丈夫だ雨降り小僧。ほら、土産だ猫又と食べろ。』
雨「わ。ありがとうございます!!」