小さな勇気(進撃)
□17話
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「…うん……」
リズは重い体を起こし周りを見渡した。
「そっか…調査兵団に……」
リズはベットから足をおろし近くに置いてある団服へと手を伸ばした。
今きてる服を脱ぎ、団服へと袖を通した。その上に新たに置いてある調査兵団のマークが刻まれたケープを羽織った。
「兄さんと…やっと戦える」
グッと拳を握り部屋を出ようとドアノブを握った時だった。
「リズッ!!」
「はがッ!!」
外側から何者かがドアを押し、そのままリズへと衝突した。
「…!わ!!ごめんッ!!大丈夫か!!」
現れたのはエレンだった。
「…あ、いや……大丈夫だ」
リズはエレンから差し伸べられた手をよけて立ち上がった。
ーー元気そうで良かった。
「おう、そうか。本当ごめんな?いたくねぇか?」
「問題ない、これからは気をつけろ」
リズはエレンに背を向け歩き出す。
「お、おいまてよ!!」
エレンもそれを追うように走り出した。リズは笑顔だった。