小さな勇気(進撃)

□10話
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「アルミンッ!!おい!アルミン!!!?」

「こ、コニー・・・」

「ケガは無ぇのか?オイ!?お前の班は!?」


コニーはアルミンの肩をがっしりとつまり振り回す。

「班・・・?」

「オイオイしっかりしろよ!なんで一人なんだ!?リズ達はどうしたんだよ!?」

コニーはそう声を張って言うと、アルミンの身体を触り「お前の体ぬめってる」と告げた。


「・・・あ、・・・」

ードクンッ

ーー皆・・・!!!!

「うわあああああああ!!!!」


「アルミン!!」

「この役立たず!死んでしまえ!!!」

先程の事をアルミンは思い出し自分を咎め、涙を流す。

ーーリズ!エレンッ、皆ッ・・・!!!


「オイ、落ち着けっアルミン!
みんなは・・・」

「もういいだろコニー!全滅したんだよ こいつ以外は」

その言葉をはじめに、ユミルとコニーが言い合いをはじめる。
ひどくなったところでクリスタが止めた。

コニーが眉を下げアルミンに「立てるか?」と手を差し伸べた。

「ごめん!迷惑かけた!
後衛と合流する!」

アルミンはコニーの手を掴まずに立体機動に移りそこを後にした。


ーヒュンッ ヒュンッ

ーーもう駄目だ 僕なんがが耐えられる訳がない・・・
こんな地獄では・・・
イヤ、違う、地獄になったんじゃない
今まで勘違いをしていただけだ
元からこの世界は地獄だ。

強い者が弱い者を食らう。親切なくらいわかりやすい世界・・・


エレンやミカサのように強く・・・肩を並べてこの世界を生きて行きたかった・・・あの子とも・・・
皆、強くなって僕を置いて行く・・・僕は・・・どうすればっ・・・



ーガッ

「うわぁっ!」

アルミンは立体機動の操作を誤り下に落ちた。

「・・・ッごめん・・皆・・・」
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