小さな勇気(進撃)
□9話
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「今から上位10名を発表する。」
兵士が手に持っている紙に目を落とし、口を開いた。
「主席、ミカサ・アッカーマン。
二番、ライナー・ブラウン。
三番、ベルトルト・フーバー。
四番、アニ・レオンハート。
五番、エレン・イェーガー。
六番、ジャン・キルシュタイン。
七番、マルコ・ボット。
八番、コニー・スプリンガー。
九番、サシャ・ブラウス。
十番、クリスタ・レンズ。以上の10名だ。」
「・・・ちっ」
「リズも上位10名に入りたかったの?」
隣から、髪の毛を二つに分け、下の方で束ねた女の子ミーナに話しかけられる。
ミーナは訓練兵の中で一番話す子だ。彼女も調査兵団志望者らしい。
「別に・・・」
「リズは全体的に能力は高いけど、やっぱり教官とか、上司へと態度が問題だったんじゃない?きっと20位いないには入ってたよ!ね?」
ミーナは笑顔で話す。
「励ましの言葉どうも。」
リズはふいっと顔を背けた。それにミーナはさらに笑った。
ミーナ曰く、リズはツンデレらしい。本人は全く気づいてはいないが・・・