小さな勇気(進撃)
□4話
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オズウェル家+リズで食事を終えた後、シェリーは仕事があるとかで、すぐに家へと帰った。
その後ハナが部屋へと案内してくれた。
「シェリーが使っていた部屋なんだけど、片付いてると思うから、自由に使ってね。」
「ありがとうございます。」
ハナは微笑みドアを開けてくれた。
「何かあったら呼んでおくれよ。」
ハナはそう言うと下へおりて行った。
リズは部屋に入った。広くて片付いた、ひどく寂しい部屋だ。
「・・・・・」
部屋のすみにあるベットにリズは腰をおろした。
「・・・・兄さん、なにをしてるんだろうなぁ・・・」
ーー兄さん、
1人になると、やはりリヴァイのことを考えてしまう。
ーー何処にいるのっ、兄さんっ。
不安と寂しさで押しつぶされそうだ。
涙が込み上げてきてしまった。
誰もいないせいか、我慢もできず、涙はたやすく落ちて行った。
「・・・っ・・・ぅ・・ひっく・・・」
ーー兄さんっ!会いたいよっ・・・・
ーズキンッ
その時頭に激痛が走った。
「ぅわあああああっあああ!!!!」
リズは耐えきれず頭を抑えてうずくまる。
ーー『巨人を・・』
「・・・はあっ、はあっ・・きょ、じん?」
リズはいきなり聞こえ出した幻聴に耳を傾ける。
ーー『・・・排除せよ』
「・・・・・!!!」
ーガチャっ
「リズっ!!大丈夫かい?!」
ハナが慌てた顔で部屋に入ってきた。
「は、ハナさん・・ごめんなさい・・」
ハナはリズを見ると落ち着いたように微笑んだ。
「怖い夢でもみたのかい?汗がびっしょりじゃないか」
リズは幻聴の事をごまかすためにそのまま頷いた。迷惑をかけたくない。
「そうかい。じゃあ私はしたにいるから、怖くなった時にでも呼んでおくれ。」
と言うとハナは部屋を出て行った。
リズは幻聴のことが気になったが、流石に疲れたみたいで、今日は寝ることにした。
ーー寂しいの吹き飛んじゃった。
ベットに寝転び布団をかけた。
ーー“巨人”・・“排除せよ”・・か
リズは眠りについた。
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