黒子のバスケ*恋に落ちる夢

□ひたすら青峰に愛されるだけの裏@
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「このオレに会いたくて
そんなに走ったのか?」




全くアホ峰。
なにをどー考えると
そんなコトになるの。




「ちが…あ、赤司会いにきたに
決まってる」




「赤司ー?てめ、なんで
赤司なんだよ。
寝言は寝てから言え」




青峰がジリジリつめよるから
あたしは壁際に追いこまれた。

負けないようににらみつけるけど
青峰はあたしをバカにするように
イジワルな顔で見るから
それが近すぎて……それで…………





「真っ赤」



「な、何が?何が真っ赤?
あた、あたしのコトだったら
コレは真っ赤なんじゃないし
そんなワケないからっ」



「可愛いな」



「や、バカ。ほっぺ舐めるなっ」




青峰はあたしをガッチリ
腕の中におさめた。




「お前、赤司となんなの?」



耳元で囁くその低い声は
直接脳ミソをくすぐるようで
気が遠くなる。




「なにってカレシだから」



「ウソつくんじゃねー、
赤司は女は
いねぇって言ってっし」




「チッ、赤司め。
未来的にそーなる予定だし、
あたしはもうそのつもりだし。
覚悟もできてるし準備は
ヌカリナクバンタンなんだからねっ」



「とんだ妄想癖だな」



少しあきれた顔で青峰は
あたしを見下ろした。





「穂乃莉、来い」


あたしの腕をつかんで
部室へと強引にひっぱって
後ろ手で部室のカギを
カチリと閉めた。



「ちょ……」



「赤司が今日休みなの知ってんよな?
つまり赤司じゃねぇだろ」



「あ、あの…///////」



「差し入れの弁当だっていっつも
オレだけ一品おかず多いの、
なんで?」



「それは青峰は
イッパイ食べるから……」



「練習のぞきに来てる時も
赤司赤司って言ってるワリに
オレ見てんだろ。
あんなうるんだ目ぇして見られっと
正気じゃいらんねぇんだけど?」


青峰はあたしの髪の毛をくるくると
指に巻きつけた。



「違っ、やだ…から。やめて………」



「やめる?何を?」



「だから……
へ、変なコトしないで////」




「変なコトってなに?」



「だっ…だから、その」



「する。……お前を抱く。
変なコトじゃねぇだろ」



「抱くってなに。
バ、バカじゃないの?」




「やなのか?」




青峰がまた距離を縮めるから
まっすぐ見つめる青峰の視線に
耐えられずうつむく。



「どっち?」



「どっちって…だから……」



「…言えよ……どっち?」




「だからやだってば……
いやってさっきから
言ってるじゃない……
だってあたしは赤司が…っ…/////」



「赤司が?」



大きな手があたしの方へ伸びる。



「赤司が好き?
このオレじゃなくて?」



あたしはまた一歩下がって
壁に背中をついた。
青峰は一歩進み壁に手をつき
もう片方の手で頬にふれた。

青峰の視線があたしの唇のあたりを
さまよう。



「穂乃莉…ウソだろ、ソレ」




バカ。青峰のバカ。
なんでこんな…………



イジワルそうに目を細めて
笑う青峰の顔が近づき
唇が数センチの所でとまる。



あたしはもう頼りない
消えそうな声しか出ない。




「ウソ…じゃないしっ…」



「あー、わかった。
いいから…
もうなんもしゃべんじゃねぇ」




あたしは真っ赤になって
くっと唇をかむ。


青峰はあたしのアゴに手をおき
少し上を向かせると
薄く開かせた唇にその唇を重ねた。




「……っ」




や、青峰っ
心臓が壊れる。




いつも強引で乱暴な青峰なのに
そのキスはとっても優しくて。
熱い青峰の舌がぬるりと侵入して
ゆっくりと何度も角度を変えて
あたしの舌を追いかけた。



「穂乃莉……
ガンコに赤司が好きだっつーなら
それでかまわねぇ。
けど今からはオレを好きになれ
………な?」




青峰があたしの頭に手をおいて
耳元で囁くから
その声は甘くかすれて。
それがもうモノスゴク色っぽくて。




もうそこからは呼吸も奪うような
激しく熱いキスが始まり
あたしは頭がボーッとして
倒れてしまいそうで
震える指先で
青峰の袖をぎゅっと握った。


舌を出してあたしの耳のカタチを
舐めてカリッと甘噛みする。


あたしはピクンとカラダを
震わせてしまう。


「んっ……っ…!」



「あんま可愛く反応すんなよ」



◇◇◇


Aに続く

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