黒子のバスケ*恋に落ちる夢

□マイハニー!
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「おーっ♪
穂乃莉ちゃーん!
今日はまたずいぶん
可愛いカッコしてんじゃね?
わ!
ちょいちょい
穂乃莉ちゃん。
男か?
まさかオレの許可なく
男できたんじゃねぇだろーな」



「バカじゃない?高尾。
いつもの制服だからっ」



「なら、今日はオレ部活休みだし
イイコトして遊ぼっか?」




イキナリアゴを持ち上げられ
息がかかるほど
高尾が顔を寄せる。




「ち、近い。チャラい。
遠慮。あっち行って」




「そこまで全力で拒否んなよ、穂乃莉ちゃん。
傷つくでしょ」



(絶対キズつかないクセに……)




「オレは
穂乃莉ちゃんみたいな子
大好きよ。
案外可愛いとか
思っちゃってんだよね♪」




「みたいなって何?案外って?
高尾、あんたあたしを
バカにしてんの?

ダイタイあの緑間にだって
「真ちゃん可愛いヤツめ」とか
ショッチュウ言ってるじゃん。

それに。あ!アレだ。
昨日よそのクラスの女子にも
言ってたよね?
廊下でバカデカい声出して」




「あはは…よ、よく見てんのね」




「高尾はみんな可愛いんじゃん。
じゃなきゃ
とりあえず可愛いって
言っときゃいいとでも
思ってんの?」




「穂乃莉ちゃん
何で可愛いって言われて
そんな怒るの」




「ハッ、誰にでも言う
可愛いなんて
そんなのいらない!」




「プッ……じゃあじゃあ
アレか!
オレが穂乃莉ちゃんだけに言う
可愛いならいいのか〜?ん?」




高尾がイジワルそうに笑って
あたしを覗きこむ。




「なななっ、なんなの!
高尾。イッタイ。

いつもいつも会えば
あたしをからかってばっかで////」




「からかってるつもりは
ねんだけど…。

まぁ
そーだとしたらやっぱ
穂乃莉ちゃんが
可愛いからじゃん?

可愛くてからかいたくなる。
そう言うコトじゃねーの?」




死ね!ニヤニヤ笑うな!




高尾なんか好きじゃない。


いつも本気なんだか冗談なんだか
さっぱりわかんない。

なのに言われて
ドキドキしてしまう。


見つめられると
目が離せなくなる。




高尾になんか会いたくない。


会えばいつも
整理のつなかいキモチに
させられるから。


高尾がそばにくると
高尾のにおいがして


泣きたくなるから。



どーしてこんな
キモチにさせるの?







「穂乃莉ちゃん…
やっぱ可愛い」






高尾はあたしを抱きよせ
首筋に顔をうずめる。


いつものお日様のにおいがする。




「高尾やめて。離してっ」



「いや?」




「こうゆうの困る!
高尾ふざけてばっかで
何を考えてるのかわからなくて

あたしいつでもそのコトばかり考えちゃって………」




「へぇ 穂乃莉ちゃん
そんなにオレのコト
考えてんの?」



「ちち、違うからっ////」



「へぇ…違うんだw」



「高尾のバカ!
ダイッキライ!!」




あたしはみるみる真っ赤になって
走り出す。




高尾のバカ。
高尾のバカバカバカッ!




なに?コレ切ない。苦しい。


………泣きそう。







高尾はあたしを追っかけてきて
腕をつかんで
強引に振り向かせた。




「穂乃莉ちゃん待って!」





あたしは目にいっぱい涙をためて
高尾をにらむ。




一瞬視線を合わせた後

高尾は目をふせて
あたしの手に指をからめて
言った。






「オレ……
からかってねぇから/////」








END 




高尾ver

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