黒子のバスケ*恋に落ちる夢

□ヨユウの裏側
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髪の毛に触るかどうか悩んで
さわるまで軽く15分はかかった。

いやがられたらどうしよ?

髪の毛さわるなんてナレナレシイ
とか思われたりしたらやだし。

でもその柔らかそうな髪に
さわりたいってゆー欲望は
押さえられないくて

まあ、さわりたいのは髪だけじゃ
ないんスけど。



完全になんてコトないフリして
鼻歌まじりに穂乃莉ちゃんの髪を
くるくると指に巻きつけてみる。


「なぁに?」


な、な、なにってなんスか?
さわっただけだけど
ダ、ダメだったっスか?


ドッドッドッと心臓がはねる。



モデルもやってて
外見もこんななオレは
そうとう遊び人と
思われがちだけど

実はしょーもねぇほど
ヘタレでビビリで。


『絶対ウソ』って穂乃莉ちゃんは
信じてくれないけど
穂乃莉ちゃんがオレの初めてのカノジョで。
正直全くどーしていいのか
わかんねーのが現実。

だけどオレを選んでくれた
穂乃莉ちゃんに

カッコつかねぇとこは
男としてはぜってぇ
見せらんねースから
何とかいつもカッコつけて
ヨユウのフリしてるんス。


オレを見つめてる穂乃莉ちゃん。

その顔。その唇……。
穂乃莉ちゃんの唇はぷっくりと
半開きで赤くて可愛くて…


しかもなんか、
その……えろい。
モノスッゴくえろい!
………したい。
そりゃあしたいっスよ!

あ。いやでも
もちろんキスだけ。

トーゼン穂乃莉ちゃんが
いやじゃなければっスよ?

しかもそんなフシダラなソレじゃないから。

断じてそんなんじゃ
ないスから!!



「穂乃莉ちゃん眠そーっスね……
イイコイイコ」


振り払われたらどうしよう
とゆー恐怖と戦い


穂乃莉ちゃんの頭を
ドキドキしながらなでてから
ヨユウのフリして微笑んで
アイスコーヒーに手を伸ばす。


「涼太に髪さわられると
キモチよくって
眠くなっちゃうなぁ」

んーーっと
両手を上に上げて
穂乃莉ちゃんが伸びをした。


オレはぎょっとして目をみはる。


ちょっと待て、穂乃莉ちゃん!
いかん、いかんでしょ!

何でそんなけしからん
おっぱいしてるの。
少し背中をそらせば
豊満なおっぱいが余計に
強調されてた。

とたん胸元のボタンが
2つもイキオイよくはじけ飛び
穂乃莉ちゃんはやんっと可愛く言って
押さえたおっぱいが
ぎゅっと寄せられて
谷間が覗き、大きい膨らみが
ブラからこぼれんばかりに
更に盛り上がった。


アイスコーヒーを飲んでいた
オレはハデにふいた。



「穂乃莉ちゃん!ごめっ」


ふいたコーヒーを
まともに浴びて
穂乃莉ちゃんはきょとんとした顔で
オレを見た。


「マジでごめん!
コーヒー変な所に
入っちゃって…
シャワー使って!
このままじゃアレっスから」


谷間が見えたから
柔らかそうなおっぱいが
ムギュっと
盛り上がったからじゃないっス!

決して違うからねっ。

誤解しないでね
オレとゆー人間を。

ってゆーかどうなの?
穂乃莉ちゃん。

そのEカップはあろーおっぱい。
反則な規格じゃねースか?

オレは絶対にいやらしー目では
断じて見ないけど!
見ない、見ない。

芸術的にキレイっス。
マジで芸術的に
さわりたいだけなんスから!


◆◇◆

シャワーの音がする。

オレはとろけたアホ顔で
その音を聞いてる。

中にいるのは穂乃莉ちゃん。

ハダカで。
なにも身につけてないカラダで。

いいのか!?ハダカで……!

もちろんシャワーなんだから
ハダカでいい!
いいに決まってるっス!

動揺してますか?オレ。

そうだ!
きき、着るもの。
いくらなんでもなんか着るもの
出しといてあげなきゃね。

オレはあわてて
クローゼットに走る。

Tシャツを引っ張り出して
バスルームをあけた。



カラダをふいてただろう
穂乃莉ちゃんは
きゃっと言ってバスタオルを
握りしめ後ろを向いた。




!!!!!

ちょ、待て!穂乃莉ちゃん!
お、おしりがっ!

真っ白くて小さいぷりっと
可愛く上を向いたおしりが
こっちを見てる。

いや、見てるワケがないけど
メチャクチャオレを
誘ってるっス。
誘ってないワケがない!

そう見える!

コレだけは本気で
間違いないっス!



「あの…涼太……
早く向こう行って/////」



「やだ」



そう言って穂乃莉ちゃんの
真後ろに立つ。

穂乃莉ちゃんのカラダは
ほんのり桜色になって
水滴が玉になって光ってる。

その水滴と水滴をつなぐように
指先でなぞると穂乃莉ちゃんが
ピクンと反応した。


やっべ、たっまんねぇっ!
可愛い!!ちょー可愛いッス!!
結婚しよ!



「穂乃莉ちゃんで遊んでいスか?」

「…や//////」



な、なに?いやなの?ダメ?
本気のダメ出し?

ちょっと誘いが軽すぎたスかっ?
ちょ、待って!
やり直させて!1分前から。

マジでお願いっ!


穂乃莉ちゃんが
本気の拒絶だったらと思うと
目の前が真っ暗!まさに地獄!

もう生きてられねぇス。




「え?なに?聞こえないっス……」


聞こえないって言うよりは
むしろ正直怖くて耳に入らない。
キモチ悪いとか思わないで。

頼むから!


「どれだけオレが
穂乃莉ちゃんのことを
好きか…今からカラダに
教えこむけど………
いいっスよね?」


言ってみたはいいけど
しかーし!
冷静になるとどーなんスか?
コレ。
なんじゃ カラダで教えるとか
なに言ってんスか!オレ!
いやらしすぎませんかっ?

正気か?
恥ずかしすぎる!
ひくなよー
ひかないでくれよー。
穂乃莉ちゃん!


不安はテンコモリだけど
ここまで来たら
穂乃莉ちゃんの全てを
もらう為にやりきるしかねー!

どーかどーか神様お願い!
たくさんいる神様の中でも
今一番頼りにしたいエロ神!
降りてこい!今すぐ降りてこい!


ハッ!あー!待って待って。
ダメだダメだ。

穂乃莉ちゃんを
えろいキモチでなんて
見たらいけないのに
純粋に大好きなのに

エロ神降りてこいって
願っちゃった。

もー最低で死ね。
死んでわびるしかねー!
穂乃莉ちゃん、ごめん!


ああ、でもやっぱ大好き。
大好きだから…………

どんなコト思うオレでも許して
受け入れてほしーっス……………

熱いオレのが穂乃莉ちゃんの
おしりにあたり
穂乃莉ちゃんはピクンと
可愛く反応した。


「…ぁ…熱い……涼太…/////」


「誰のせいだと
思ってるんスか?」



穂乃莉ちゃんはくるりと
オレの方へ向いて
バスタオルを手から離して
オレに抱きついたから
その頬をなでて
穂乃莉ちゃんの顔を覗きこみ
出来るだけヨユウに見えるよう
少し目を細めて笑いかけた。

「穂乃莉ちゃん、ちょー可愛ッス……」



よーしよしよしよし!
失敗じゃねぇっ!
大丈夫!上出来!

でもこれからだってゆーのに
心臓はバックバクで
足が震えて
腰が抜けそうなんスけど……



END

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