Drrr!! *Oпε£оνё!

□ゴールデンスランバー
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昼間の金色の日差しが
照り返す部屋に
短く吐く俺の息使いと
ユキの掠れた声だけが響く

ユキの汗と花のような甘いにおいは
永遠の安らぎであり苛立ちの元凶だ

腰を持ち上げ揺さぶれば
膨らみは揺れ熱く濡れた秘部は
ぬるぬると柔らかく吸い付く
下半身は小蟲が這い回るように
むずむずとして
頭の中はただただ最奥を突き
全てを余すことなく
ユキの中へ放つ事しかなかった

ユキは両手を口元にやり
びくんと身体を跳ねさせると
その可愛い仕草とは裏腹に
ユキの秘部は
欲を吸い搾る貪欲な生き物のように
きつく締め付けた

◆◆◆


「波江さんて綺麗よね」

情事の後の甘い時間に
しかも俺が人間の裏切りについて
精神論を語ってる最中
遮るようふわぁっとあくびをしながらユキは言った

全くしょうのない子だね
俺の話は難しすぎた?

ユキを馬鹿にする言葉が
次々頭に浮かぶけど
出来るだけそれは頭の中だけに
とどめようと決めた

「ああ、そうだね
綺麗か綺麗じゃないかと言えば
綺麗な部類だろうね」

波江は歪み切ってる
波江の世界は弟意外は無だ
その異常な愛を
隠す事もしないその様は
素晴らしく醜く興味深い

「なに?にやけちゃって」

「にやけてるつもりは
ないんだけどな、おいで」

ユキは子供のように
頬を膨らませながはも
素直に俺の胸に頭をのせ
数分とたたず規則的な
寝息をたて始めた

この柔らかく光さす
優しい時間が少しでも
長く続けばいいと願いながらも
俺は沸き上がる衝動…願望が
抑えきれないでいた

俺が落とす小さな水滴が波を作り広がり
ユキを飲み込み
もがき沈む所がみたい

怒りに全身が粟立ち
フーフーと息巻き夢中で
俺を追いかけるユキをみたい

ねえ、愛情と嫌悪って
まるで鏡を見てるようにそっくりで
背中合わせだって思わない?

四六時中考える
愛したい
試したい
甘やかしたい
絶望させたい

どれが現実(俺)なんだろうな

「ユキ、ごめんね?」

何に対してごめんねなのか
自分でも分からないが
日差しにうぶ毛が煌めき
白桃のような頬を指で撫でながら
クスリと口の端で笑い
ユキの長い睫毛に唇を寄せた


-END

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