進撃の巨人*甘く溶ける夢

□暴君の過剰な愛情1
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今日も部屋へ戻ってみれば
リヴァイ兵長があたしのベットを
占領している。



なんだ?どうなってる?
あたしはリヴァイ兵長と
結婚でもしたのか?




ベットに座り振り返って
リヴァイ兵長の顔を見る。




あたしのマクラを抱きしてめ
ご満悦すぎるその顔。
ノンキだ……。



リヴァイ兵長が手に握っている
見覚えのある小さなその布を
ひっぱってみる。


おいおい…変態?



あたしは人指し指に
さっきまでリヴァイ兵長が
握っていた自分のパンツを
ひっかけくるくると回しながら
ため息をついた。



あ、そうだ。
かぶせて写真撮ってさらすか?

『人類最強の変態』として。





「ん……ユキ 戻ったのか」



「どーして毎日ノンキに
あたしのベットで寝てんです?
リヴァイ兵長」



「あ、それについてユキに
言っとく事がある」



「あたしもです。
何パクろうとしてんですか
あたしのパンツ!
洗ってあるから
いいようなものの…「あー
ユキ。
いいか、よく聞け。
俺が寝るんだから
シーツは毎日洗濯しろ。
俺がシーツは
洗いたてじゃないといやだ。
でもパンツは3日履け。
その後俺が洗ってやるから
まず俺によこせ」



「なんですか?
そのキモチ悪いパンツのゆくえが
不安になる展開は」



「全くどーしよーもねぇくれぇ
ちっともわかってねぇな。
このカスが。
教育しなおすしかねーのか?」



「ちょっ、
ため息やめてください。
なんでそんな呆れた顔
すんですか!
なんであたしが間違ってるふうに
なってんですかっ」



「とりあえずユキ。
スリーサイズと
ブラジャーのカップを
言ってみろ。下着を買ってやる」



「ハァ?なんかもう洗濯しない気
マンマンなんじゃないですか!
しかもそんなんで
言うワケないじゃないですか!
スゴんで偉そうに言えば
何でも通ると思ったら
大間違いですよっっ」



「クソ、イライラすんな。
ごちゃごちゃぬかさず
さっさと言え」



「へっ、平均的サイズです!」



「バカか?イッペン死んどけ。
まあ、いい。
この間ゴミ集積所の中から
ユキのゴミ袋を探しだし
通販で買った下着の明細は
チェック済みだから
あえて言わなくても大丈夫だ」



「どんだけムダな情熱
そそいでんですか!」






なんて言いながらも
小さくて恐ろしいほど無愛想な
この男が毎日あたしのベットで
あたしの帰りを
待っていてくれてるのが
ちょっぴり楽しみだったりする。


絶対言わないけど。








END 

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