進撃の巨人*甘く溶ける夢

□憧れ
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食堂にて



こいつを見ると
ある意味ムカつく。



この目だ。



とにかく俺はいつも
不機嫌な顔をしてる。
そう思われてる。

自分ではそんなつもりはないが
ソウトウ人を
威嚇する目をしてるらしい。


それは自分でも
ウスウスはわかっていた。


少しでも改善しようと
笑ってみせたら
それはそれで
相手を更に硬直させて
まるで恐怖の底でも
垣間見たような顔を
するから最近は
笑うのさえやめている。




なのにどうだ?


ユキの目はうるうると
黒目で可愛いじゃねぇか。

お前はこんなコトで
悩まねんだろうな。




「ユキ…
お前は可愛いな」
(黒目が。これはもはや
うらやましいの域を越えている)




「リヴァイ兵長…/////」




「実は俺は悩んでいる。
お前の…その、アレだ」
(黒目がうらやましくて)




「も、もしかして
それって告白ですか?」




「ああ、告白だ」
(ユキにこんな悩みを
告白した所で
どうなるモンでもないが)




「本気ですか?」




「とにかくどうにか
モノにしたい」
(1度でいい。
1度でいいから黒目になりてぇ)




「あの…それはちょっと
早すぎませんか/////」




「そ、そうか?」
(てめぇは俺に黒目は
百年早いって言ってるのか?)




「でもあの…あたしも好きです。
誰にも渡したくないです」
(そりゃそんな目ン玉
差し出されても
交換できるワケじゃねぇし。
チッ、自慢か?自慢なのか?)




「だろーな」←ちょー不機嫌。






オマケ


その会話を聞いてクリスタは
デカ黒目になるコンタクトを
こっそりリヴァイ兵長の
部屋の机に置いた。


リヴァイ兵長は
神様からの捧げ物だと
心を踊らせ喜びイソイソと
コンタクトをした。


そこへ計ったようなタイミングで
ハンジとサシャが
ノックもせず部屋に入ってきて
リヴァイ兵長の黒目を目撃。
二人はヒキツケを起こす
イキオイで床をのたうち回り
大爆笑した。

リヴァイ兵長は
ソッコーコンタクトを外し
恥ずかしさと怒りの全てを
通りかかった全く無関係の
エレンに思いっきりぶつけ
ボッコボコに殴り倒したのち、
リヴァイ兵長の黒目大計画は
大禁忌として封印され
あっけなくゴミ箱に捨てられた。






END 

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