能ある鷹は爪隠す
□00.prologue
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“能ある鷹は爪隠す”
これを始めて聞いたとき、自分にぴったりだと思った。
嫌でもこの才能を持って生まれてきてしまった僕は、幼い頃から辛い思いをしてきた。
――…才能を現すことが、自分の存在意義だと思っていたから。
だから、これに救われた気がした。
《やたらに才能
それ
を現さなければいいんだ》
そうすれば周りと同じように生きていける、
――――…僕は間違ってないよね?
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