進撃家族計画

□お出掛けしよ 2
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「さっきは散々だったねにゃんみ」
「うん…」
「おいベルトルト!もう少しにゃんみから離れろ羨ましいッ!」
「なあ、買い物って何買うんだ?」
「聞いてなかったか?にゃんみの下着を見に行くんだろ、なぁにゃんみ?」
「っお兄ちゃん、恥ずかしいから言わないで!」
「…僕はフリフリしたやつが好みだよ」
「えっ」
「俺は…ベビードールもイイと思うぞ…?」
「ジ、ジャン兄…?」
「じゃあ俺は…そうだな、スポーツブラでもイイけど、あー悩むな」
「ちょ、エレン兄…!」
「にゃんみはなんでも似合うぞ?まぁ今のままでも充分だな」
「お兄ちゃんまで…」

こうしてデパートに着いたのであった。

「ふふ、顔赤いよ?」
「!ベル兄が下着の話するからっ」
「えー、僕のせい?」
「ベル兄の意地悪…」
「ははっゴメンねにゃんみ…手繋ごっか」
「ん…みんなどこ行っちゃったんだろう…?」
「さあ?お店を探しに行ったんじゃないかな」

着いた時までは良かったのだが着いた途端、ベルトルトとにゃんみ以外は一斉に走り出したのである。

「そのうち戻って来るよ」
「そうだよね…よし、この際だからお店見て回ろーよベル兄!」
「うん…僕たち、周りからどう見られてると思う?」
「兄妹だよ!」
「…恋人じゃない?」
「え〜それはないよー」
「えっ……(しょぼん)」

「へいらっしゃい!!カップルなら半額だよ〜!!」

「あ!ベル兄っクレープ屋さんだよっ」
「ふふっ何味が良いの?」
「やったあ!ベル兄大好きっ!」

「嬢ちゃんカワイイねぇ〜…オイ坊主!!嬢ちゃんの彼氏か!?半額にしてやんよ!!」

「え、いや、あの……まあ、ハイ」
「うーん苺たっぷりクレープかなぁ」
「じゃあ、隣の…欲張りブルーベリーで」

「あいよ!!」



「おにいちゃんっおいしいっ!」
「そんなに急がなくてもクレープは逃げないよ」
「んふふっおにいちゃんのおいしい?」
「はい、あーん」
「む、甘酸っぱい!おいしい!私のも、あーん」
「む、苺だ…甘いね」
「あ!ベル兄の口元にクリーム付いてる!」
「本当?取ってくれる?」

「(きゃー!見てあのカップル…可愛いわあ)」
「(身長差で屈んでる姿が萌え…)」

「ほら!」
「本当だ…(ペロッ)」
「!!…っゆび、」
「(チュ…ペロッ)…ねぇにゃんみ…僕のことベル兄じゃなくてちゃんと名前で呼んでくれるかな?」
「っえ…?」
「…今日だけで良いから」
「…わかった!これから気を付けるね!」
「ふふっありがとう、(ちゅっ)」
「!!べ、ベル、トルトっ」
「実はさっきからクリーム付いてたよ?」
「!えっ、うそっ」
「あははっ可愛いね」
「(顔真っ赤)」

手を繋ぎながらお店を回っていると、見慣れた銀髪がキョロキョロしていた。

「ジャン兄だっ!」
「あっにゃんみ!」


「(ランジェリーショップ…ランジェリーショップ…)」
「ジャン兄ーっ!」
ドカッ
「らんじぇっ!!」
「…?」
「にゃんみ!、お前なぁ…ん?なんか甘い匂いが…」
「クレープ食べたの!」
「あぁ、成る程な……って、買い物はどうしたんだよ!?」
「忘れてた!」
「馬鹿…ったく、しょうがねえなぁ!付き合ってやるよ」
「ありがとージャン兄!」
「つーか一人でクレープ食べたのかよ」
「(ハッ!)ベル兄っ…いない!はぐれちゃった!!どうしよ……」
「心配すんなよ、存在は薄くてもゴキブリ並みの生命力あるから大丈夫だ」
「ベル兄はゴキブリじゃないよ!」
「ああ?とにかく行くぞ!」




続く

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