短編

□押して押されて
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今日の体育の授業は運動会で行う男女混合の大玉転がしの練習をする、というものだった。

前の奴にくっつけー!間は空けるなー!と叫ぶ体育委員に従って私はジャン君との距離を縮めた。

「あ、大玉来た…!」

すると同時に後ろから物凄い勢いで押され、ジャン君の背中におっぱいを押し付ける形になってしまった。

ごめんなさい、と心の中では謝るものの練習に集中しなくてはという思いがあったのでおっぱいのことは気にも止めずに押し付けまくった。

無我夢中になっていると突然、ジャン君の脚が私の股を割って入ってきた。
後ろから押されるため余計にジャン君の太ももが股に擦れてしまう。
注意しようにもこんなこと言える状況でもないし…。

「(どうしよ…)」

あれから何回も練習を繰り返してきたからか喉が渇き、汗もかいてきた。
それに加えてアソコに刺激を与えられるので妙に変な気分になった。

「っ…はあ…」

息が荒くなってきた…。
私の目の前はジャン君の耳だ。
申し訳ない気持ちでジャン君の耳元で息を吐く。

「っん、はあ…はあ…」

先ほどからジャン君がチラチラと私の方へ振り向くのは気のせいだろうか。

気になるのも無理はないよね、胸押し付けちゃってるし太ももにアソコ擦っちゃうし耳元でハァハァ言っちゃうし……あれ、そう思うと私ってすごく変態な気がする…。

皆は練習に一生懸命だし、ちょっとジャン君に言っても大丈夫だよね?

「っあの、ジャン君…わっ!」

グリッ

「っひゃあ!ちょっ、やだっ押さないでっ…///」

ジャン君の脚がアソコに食い込んでる…!?

「っんん、ジャンく…ふあぁっ////」

敏感なところが潰されて、すっごく気持ちイイ…もう立てない…。

腰が抜けてしまった私はジャン君の腰に手を回してぎゅーっとしがみついた。

「じゃん、くん…脚が…っ////」

「ッ!!///」

「も、立てないっ////」

「っ俺の脚を挟まなきゃ良いだけの話だろ///」

「ん、気持ち良すぎて、ダメなの…っ////」

「ッ…ぬこ…////」

「…じゃんく、ん…////」

見つめ合う私たちは自然と顔が近くなり、ジャン君は私の唇に自分のそれを重ね合わせた。
ゆっくり、じっくりと角度を変えながら私を味わうようにキスをする。

「(こんなことしてる場合じゃないのに)」

ぬるっとしたものが口の中に入ってきては私の口内をねっとりと舐めまわす。

ジャン君の舌が私の舌に絡み合い、なかなか離れてくれない。
挙げ句の果てに舌を吸われ骨抜きにされてしまった。

「っあ…んふ…////」

幸い、誰も私たちのことを見ていなかった。

安心した刹那、体育委員が叫んだ。

ドン

「!?ぐ、ふっ…(バタン)」

「えっ!ジャン君だいじょうぶ!?」

前を向いていなかったジャン君は大玉に直撃してしまったようだ。
申し訳ないが保健室に連れて行ってくれ、と頼まれたのでひとまずジャン君を引きずって場所を離れた。

「…もう」

今はヘロヘロで間抜けな顔だけど、キスをしてる時のジャン君とっても格好良かったなあ、なんて。

後でまたしてね、と頬にキスを残し保健室に連れていった。






(あれ、俺こんなところで何してるんだ…?)
(ジャン君おはよ)
(っぬこ!///)

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