短編

□女
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私って気付いたらいつも寝てるんだよね…。
それもちょっと気になってるベルトルト君の隣で。
それに、最近じゃベルトルト君の方を向いて寝ちゃうからすごく恥ずかしい…。

「ぬこ…夢を見たんだよ」

毎回、変な夢見ちゃうし…。
この時間はジャン君が馬になってヒヒーン!って走り回っているのをエレン君が馬鹿笑いしてた夢かな…次の夢ではエレン君踏み潰されてそう。
こんな夢でも寝言とか言ってるんだろうな…ベルトルト君きっと呆れてるよ…。

「面白くて好きだよ」
「…えっ?」

驚いていたら「…あ」なんて返事が返ってきて、ベルトルト君は分かりやすいくらいに慌てはじめてしまった。
すごく無自覚なんだよね、ベルトルト君って。
この前だってみんなの前で私の口元に付いていたご飯粒を取って食べちゃうし、
「ぬこってフワフワしてて可愛いね」
って笑顔で言っちゃうし……。
ライナー君に相談したこともあったけど、
「安心しろ、あいつの無自覚はお前だけだ」
って。
よく分かんないけど、期待とかしても良いのかな…?

夢であった出来事を言ってたらベルトルト君が私の髪に触れてきた。

「風に乗って来たみたいだね」

ピンクの可愛い花びらが私の髪に付いてたみたいで、お礼を言おうとしたら優しく頭を撫でて寝癖を直してくれた。

「あ、ありがとっ」
「可愛いね」
「…!」
「可愛い」
「っ…///」

あの…花びらのこと…?
でもなんか、私を見て言ってるような…。

「この花びら、校庭に咲いてるお花かな?」

あ、なんだ…びっくりした…///
恥ずかしい…。

「…今度、一緒に校庭でお昼寝しようか」
「っえ!」
「…嫌だった?」
「ううん!一緒に行こっ!」
「良かった」

お昼寝に誘われちゃった。
外もぽかぽかして気持ちいいかも。

「ベルトルト君っ楽しみだねっ」
「!そうだね」




私、君のこと好きになりそう!





(ぬこーお前また爆睡してたぞー)
(あ、コニー君!)
(…ノートに涎ついてんじゃね?)
(わ…!ベルトルト君、見ちゃだめっ////)
(いやいや俺は良いのかよ!)
((ハート型っ!))

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