土方STORY

□冬桜の恋
1ページ/6ページ

あの日から2日経ったが
特に何もなく、今日もいつも
通りの一日が始まろうとしていた。
真選組隊服に着替え朝礼に向かう。


ザワザワッ


俺と近藤さんが前に立つが
相変わらずこいつ等黙ろうとしねェ。
いつものやつぶち込んどくか…



ドーーーーンッ!!!!



「よしっ、朝礼はじめっぞー。」


今日は特に攘夷浪士が
行動に出てるって情報もなく
将軍の護衛も無しだな。


朝礼が終わり俺は見回りに
言ってない隊士達を順番に集め
剣術の訓練を行っていた。


「はいッ、次ィィッ!!」


道場の中では竹刀の音と声が
次々と鳴り響く。

が、やけに外がうるせェ。



「おい、コラァッ!!何してやがんだ!?」


訓練を一時中断し呆れながら
あいつらを黙らせようと
外にいた1人の隊士に問いただした。


「ぅわあっ!!副長!!すみません!でも、あそこにすげぇ美人がいるんですよ!」



またこいつ等は…って
指を示す方を見ると
桜色の長い髪のあの女が
困った様子でキョロキョロ周りを
見渡し門の前に立っていた。



「テメェら!!仕事にさっさと行けェェェ!!行かねェなら切腹だァァッ!!!……おい、山崎客室に案内しとけ。」



蜘蛛が散るように散らばって
行ったのを確認すると
部屋に書類を取りに行く為
横を通ろうとした山崎を
捕まえて案内させておく事にした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ