ショート(リアル)
□隣
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君がいなくなってから、どれくらい経っただろう。
腕に感じる重さ。
鼻に残る君の香り。
滑らかな肌。
天使の寝顔。
…寝起きは良くないけどね。
すぐに思い出せる位ありありと体に染み付いている。
いつか忘れてしまうのだろうか。
いや、忘れるはずはないし、忘れたくもない。
だって今でも恋焦がれ、
体に残る君の面影を思い出さない日はないのだから。
でも、不安なんだ。
俺がこの感覚を覚えているうちに戻ってこいよ。
お前にたいしてだけは、我慢強い俺だから。
どれくらい時間がかかっても
きっと待っているから。
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