ショート(リアル)

□じゃれあい
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プルルルルル



「はい、翔くん?」



「おう、ごめんな、遅くに、」



「ううん、全然いいよ〜」



「今日コメントありがとな、」



「ううん、こちらこそありがと。
ああやって取り上げてもらえるの、翔くんが番組やってるからだもんね。

しかも、翔くんのコメントまで頂いちゃって…」



「ふは、!そりゃするだろ〜」



「でもね、嬉しかったんだよ、ああ、俺のこと見てくれてるんだなぁって、」




「俺も嬉しかったよ、うちの末っ子も大人になったんだなぁって。
それを自分の出ている番組で、しっかりしたコメントをしているお前見たらさ、何か鼻が高いっていうか。
俺も更に頑張んなきゃなって思わされた。」



「ふふ、そう?そんな風に思ってくれるくらいちゃんとしてた?」



「してた、してた。お前いろんなこと考え過ぎるとこあるからさ、好きなことだけ考えてればいいのに、って思ってたし、」



「え、なら言ってよ〜」




「俺が言ったら意味ないじゃん、てかお前なら自分でいつか気づくだろうと思ったからさ。」



「……ありがと。俺ね、正直、30になるってこと意識したら、怖かったこともあったの。
若いからこそ、翔くんといれるのかなとも思ったこともあったし。
30過ぎた大の大人二人が寄り添ってるのも、おかしいよなって。

でも、この前沢山の人の前で翔くんが共に歩く未来を約束してくれたからさ。

俺も、もっとシンプルに、翔くんが好きって気持ちに、事実に、身を委ねればいいんじゃないかって。」



「……」



「は、やべ、俺重い???」



「…ううん、今まで、はっきり言ってやれなかった俺が、ふがいなかったな、てさ、」



「や、ごめん、そんなつもりじゃなかったんだけど…」





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