ショート(リアル)

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「デザートもあるよ」




「え!本当に?」





「この前テレビで作ったモンブラン。
まだ作り慣れないから見た目は悪いけど。」





「あ、確かに」




「ちょっと!
そんなこというと食べさせないよ!」




「うそうそ!
わ、美味しそうー」



「何その棒読み!」





そんなこと言い合ってるだけでも楽しくなる。



いいなぁ。

こういうのいいなぁ。


そんな雰囲気を楽しんでいると、







「今度さー」


ケーキを食べながら潤くんがいう。



「ドラマでピアノやるんだ」




「へぇー。
やったこと殆どないですよね?大変だ」


「そうなんだよね。
翔くんに教えてもらおうかと思ったんだけど、
何だかんだで忙しそうで。
映画公開近いから、関連の仕事多いみたい。」




「なんなら、私教えましょうか?」





「本当?
カズが教えてくれるなら心強いかも」




「いいですよ。
今時間に余裕あるし、予定合わせられます」




何てラッキー。
これでプライベートで会う機会が増える。
そしたら、またお礼でご飯とか作ってくれちゃうかも。




あ、そうだ、先に予約しよう。
俺だって大切な人の誕生日を祝いたい。

まだ約束してないよな。
忙しいからまだ予定がわからないはずだ。
先着順だよこれは。
うん、お願いしよう。




「潤くん、潤くんの誕生日の日、予約させてくれませんか?」





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