悪魔の隣

□油断
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「ヒソカ…」



わき腹を撫でる手に、肩が揺れる。




珍しく名無しさんが積極的に自分に触れてくる。




ヒソカは興奮を抑えることが出来ず吐息を漏らした。



「今日は何だか積極的だねえ…どうしたんだい?」



「……ヒソカが好きだから…触れたいの…」


時は深夜。名無しさんが突然ヒソカの寝室を訪ねたのは彼がそろそろ眠ろうかとベッドに横になり目を閉じている時だった。


ヒソカの希望で二人がベッドを共にすることは幾度もあった。


しかし名無しさんからヒソカの寝所に訪れることは今までに無いことだった。


「名無しさん…」


ヒソカは堪らず少女のワンピース状になった寝巻きに手を忍ばせ、丸く引き締まった尻から背中を優しく撫でる。


小さく彼女の背中が震えながらもいつものようにヒソカを無言で受け入れている。


もう我慢しなくていいという許可なのか、ただ甘えたいだけなのかヒソカにはわからなかった。


今はただ彼女に触れることを許されたという事実だけを有り難く受け取ることにしようと、下着の付けられていない胸に指を滑らせた。




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