転生したことを思い出しました。
□思い出しました
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突然のことだった。
人生初のインフルエンザに罹ってしまった私は高熱に魘されていた。
そんな私が思い出したのは、前世の記憶。
まず、前世の自分はインフルエンザで死んだってこと。
元々病弱だったこともあるけど。
そして、死んだ後に神様･･･なのか、うすぼんやりとした、だけどとても大きな存在である何かに大事な約束をして、今ここに居るということ。
淡い記憶の断片が、熱に浮かされた脳に映って自分の中に大事なものが還って行く。
そうだ。
思い出した。
今生きているこの世界と、かつて生きていた世界は別の世界だ。
微かな縁で二つの世界は結ばれていて。
今生きているこの世界の事が私は好きだった。